「奇妙奇天烈摩訶清順」カポネ大いに泣く 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
奇妙奇天烈摩訶清順
原作はありながらも脚本はあの"具流八郎"絡みの残党が、日活時代のギャング物から浪漫三部作「ツィゴイネルワイゼン」と「陽炎座」ましてや「ピストルオペラ」にも繋がるような映像のLookと雰囲気。
浪花節を唄うショーケンの姿が最高に格好良く、まるでここがピークとも言える発声量と歌唱力、甲高い耳障りのようで心地良い唄声、そんなショーケンの魅力が堪らない、映画史上これだけ雑に描いたアル・カポネがあるのか演じるのはチャック・ウィルソンだし!?
良い意味で反省の色はナシ、何年干されようとも自分の信念を曲げない清順美学が炸裂する、演じたショーケンですら理解困難で突拍子も無い物語展開に観ている側も混乱してしまう、若くて綺麗な田中裕子が目の保養に、ジュリーだろうとショーケンだろうとお構なしに我が道を突き進む鈴木清順にお手上げ。。。。
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