風の中の牝鶏のレビュー・感想・評価
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壮絶なる階段落ちは流石だ。 メス鳥は鳴かない。 それがこの映画の答...
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壮絶なる階段落ちは流石だ。
メス鳥は鳴かない。
それがこの映画の答えだと僕は思う。
敗戦国としての『どうたら、こうたら』はない。
あるとすれば、むしろ国策とかに対するANTITHESEなはずだ。
普段、小津安二郎監督の考えている事のアイロニーだと思う。
その意味でこの映画は傑作だと想う
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貧乏で生真面目な妻の一回だけの過ち
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1948年の田中絹代主演の小津安二郎監督の作品。後年の映像の特徴、住まいの造形や風景の切り取り、話し手の正面撮りなどが、既にこの時に全く同様なのが、大変に興味深かった。
子供の上手い使い方や心情に呼応する音楽も、同じだ。女友達との会話も麦秋にそっくり。
色々な監督のタイプがあるが、小津監督は同じ様なものの繰り返しの中から創造性なるものを産み出していったことが分かった。
田中絹代演ずる主人公が、あの晩何をしたのか、その示し方が会話やイメージ画像で語られ、され気なくて見過ごしてしまいそう。後年の観客への謎解き提示に繋がるところか。ただ、この時点では隠されたメッセージ等、分かるヒトだけには分かるという深みは特に無さそうで、その点では相当に物足りなく感じてしまった。
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