「五十嵐いづみがカワイイ」風、スローダウン K・Mさんの映画レビュー(感想・評価)
五十嵐いづみがカワイイ
石田靖、長原成樹、西川忠志といったアクの強い面々による夢と挫折の青春映画。
島田紳助監督というだけで拒否反応を示す人もいるだろうが、カット割りやセリフのやり取りにセンスを感じる。アクの強さとは真逆の清々しい映像に仕上がっている反面、凡庸な展開と肝心の主人公に、紳助が愛するバイクほどの息吹が見えてこない。
それは才能とか技術とかよりも、場数を踏む事でしか得られないエネルギーを抱えた壁を監督も役者も突破できなかったからではないかと勝手に思う。
カッコつけないで生きるのは並大抵ではないが、劇中の彼らのようにブザマな姿をさらけ出す瞬間から人々の見方が変わる次のステージが始まるのではないだろうか。
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