「女賭博師シリーズ第1弾」女の賭場 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
女賭博師シリーズ第1弾
親分の兼松に世話してもらい小料理屋を営んでいたアキ。弟広志(酒井修)も大学進学を控え、造船技師である恋人守谷(南広)とも順調。堅気として細々と暮らしていたが、父(水原浩一)が拳銃自殺したのだ。立花(渡辺)は独立して組を持つがイカサマ発見の手柄で賭場の客をすっかり持って行ってしまった。兼松組の政吉(川津)は兼松の客を取り戻すためにアキに胴師に戻るよう懇願するが・・・
そして立花は成り上がり、ついにはアキをも胴師としてスカウトしようとする。弟広も立花に傾倒し組に入ろうとしていた。しかし、冷血で打算的な立花と、潔く啖呵を切った立花が同一人物とは思えないアキは政吉を使って、イカサマ事件の本質を探らせるのだ。大阪まで塚田を探し回るが見つからなかったが、のこのこと東京に舞い戻ってきて立花に金をせびりにきた。そしてアキにはイカサマは立花が仕組んだことだと打ち明ける・・・当然のごとく塚田は立花組の者に消されてしまう。 アキは立花に復讐を誓い、近く開かれる賭場で胴を振ることを決意し、政吉と特訓を始めるのだった。
裏世界の賭場。手本引きというのは、親である胴師が引いた1から6までの札を子が当てるというおいちょかぶにも似たルール(よくわからない)。この映画を見る限りでは数字が少ない分だけイカサマが起こりやすいようにも思う。今ではクールビューティとも評される江波杏子主演第1作。最後の博打シーンは短くて物足りないが冷静を装う彼女の額ににじんだ汗が勝負の怖さを物語っている。対する渡辺文雄の表情はいまひとつ。もうちょっと「やっちまった」感を出してもらいたいものだ。
コメントする