親バカ子バカ

劇場公開日:

解説

館直志の同名テレビ・ドラマの映画化。「番頭はんと丁稚どん」の森田竜男が脚色し、同じく「番頭はんと丁稚どん」の酒井欣也が監督したコメディ。撮影は「白い牙」の竹野治夫。

1960年製作/83分/日本
原題または英題:Spring Dreams
配給:松竹
劇場公開日:1960年9月11日

ストーリー

功なり名をとげ今は医療器会社の社長の地位にある天野利平の唯一の心配は、脳の弱い一人息子貫一のことだった。人一倍貫一のかわいい利平は重役北の娘豊子に彼をキャンプに連れていってもらった。ところが貫一は子供あつかいされ、娘たちに馬鹿にされるしまつである。ある日貫一は会社のタイピスト富田ゆき子を見て恋心を抱いた。が、彼女には同じ社員の岩井という恋人があった。岩井とその母は恩のある天野一家のため身をひこうとしたが、ゆき子は聞かなかった。さすがの利平も彼女の真剣さにこの貫一の願いを実現することをやめた。いく日かがすぎた。貫一は父の代理で得意先の堀内医院のパーティに出、そこで父が昔、天本という人から会社を盗んだ男なのだということを聞いた。天本は既に死に、未亡人がどこかにいるはずだという。父の罪をつぐなうため、貫一は家出して未亡人をさがしはじめた。利平は一計を案じて自分が急病といつわり貫一をよびよせ、そこで見合いをさせた。だがその席上、天本未亡人が信州にいることを耳にすると、貫一は信州に向ってまた家を出た。びっくりした利平はその後を追った。そしてアルプスの高原で天本未亡人とその娘に会って罪をわびた。その頃貫一は谷底におちてしまっていた。彼が死んだものと思った利平は葬式を行った。そこに突然元気な貫一が現われた。よろこんだ利平は貫一の望みどおり、会社の株の三分の一を天本未亡人親娘に与えるのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く