男はつらいよ 拝啓 車寅次郎様のレビュー・感想・評価
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89年クリスマスイブは牧瀬さんと一期一会♥妄想だよ
長浜じゃなくて彦根に友人だった人がいる。彼はこの映画と同じ仕事を今でもしている(様だ)。ネットでその老け具合が分かる(分かっていた)。
だがしかし、その後の気配が更新されなくなった。
さて。
彼の結婚式は彦根にあるホテルだった。その前日の夜に彼のはからいで、その配偶者になる方の実家がある余呉湖へ、夏の気配が訪れる時訪問した。
僕が東京から来たと言う事を知っていたので、彼女のご両親は手厚く振る舞ってくれた。
しかし、彼女のご両親との関係は、その晩と結婚式での一期一会だった。
でも、
一期一会の家族の方との出会いは、その年の夏を演出してくれた。
それは帰りの車での事。
車を川が流れる傍らに止め、車灯を消した。さて、
川の上に重なる光の流れが、道に並行して走っていた。
蛍川だった。
夏が始まったと思った。もう、40年前の琵琶湖の夜の出来事である。
いつの間にか、とら屋がくるま屋。いつから?
痛々しくて観るのはつらいよ
今作は、笑える箇所があまりなかったように感じます。
人や何か物にぶつかったり、転んだりするシーンが多く、注意散漫でオッチョコチョイな人ばかりで悲しくなります。
なんだかもう、痛々しくて見ていて辛いです。
今作のヒロインについてですが、小林幸子さんが小林幸子役で最初と最後に登場します。寅さんとの絡みが少しありますが、あまり必要性が感じられません。まあ、出演しないよりは出演して良かったとは思います。
メインの典子(かたせ梨乃)は、「きれいな人」と登場人物達が口を揃えて言うのですが、好みの問題でしょうか、スミマセン、そうでもないと私は思うのでありました。もっと若い頃のかたせ梨乃さんならわかるのですが、よぼよぼ老人になった車寅次郎とのロマンスの相手としてのバランスは良いとは思います。
満男(吉岡秀隆)の先輩の妹(牧瀬里穂)ですが、お互いに惚れる理由がピンときませんでした。おそらく、お互いにとって好みのタイプだっただけなのでしょう。
肝心な会話の場面が少なく、景色のシーンが長尺に感じました。
何気ない日常の文化を誇張ぜずにそのまま収めているので、祭り等も大事なシーンという解釈もできますが、きっとこの価値はもっと未来にわかることでしょう。
今はまだ、観るのがつらいだけでした。
【様々な夫婦の形、恋の在り方について描いた逸品。色々と考えさせられます。夫婦の幸せとは物質的な満足ではなく、相手への感謝の気持ちを忘れない事から生まれるのだな、と改めて気づかせてくれる作品である。】
ー 今作では、幸せな家庭を持ちながら一年に一度の撮影旅行を生き甲斐に感じている中年の主婦(かたせ梨乃)とその夫(無茶苦茶お若い岡崎市出身の平泉成のさん)との、やや倦怠期にあると思われる夫婦関係や、満男のややデリカシーの無い旧家の先輩NOBU(何か、嫌だなあ。山田雅人)とその妹の菜穂(牧瀬里穂)と満男との淡い恋が描かれる。
ロケ地は琵琶湖湖畔の長浜市であるそうである。-
◆感想
・あれだけ、就職活動に苦労したのに、靴メーカーの営業マンとして働く満男は、不満たらたらである。
ー が、気持ちは良く分かる。入社して、三日、三か月、三年が転機とはよく言われる事である。-
■ここで、戻って来た寅さんと満男の鉛筆を売る口上合戦が面白く、且つ寅さんのアリアとして絶品である。
満男が軽く負けるのであるが、寅さんの人情が籠った口上には、財布の口を開けたくなるよね。渥美清さんの真骨頂である。
・場所は琵琶湖湖畔に映り、満男のややデリカシーの無い旧家の先輩NOBUに”相談がある”と招かれた満男と郵便局に勤める菜穂との出会いが描かれる。
ー 牧瀬里穂さんは、今観ると。”お顔を知っている・・。”と思ったらアイドルじゃない!しかも郵便局のCMキャラクターだったそうである。成程。-
・二人が、長浜の祭りを見に行くシーンと、寅さんが撮影中に怪我をした主婦を助けるシーンが並行して描かれる。
そして、主婦が何となく倦怠期にある事も分かるし、気の強い菜穂が、勝手に満男との恋愛を勧めるのに対し、激烈に怒るシーンも良い。
恋愛とは、自分と相手との意思疎通があって初めて入り口に立つものであり、例え親兄弟であろうとも、そこに口を出すのはオカシイという自由恋愛の風潮を見事に描いている。
<満男が相変わらずに正月と言うのに、不貞腐れている所に奈緒がわざわざやって来ると、満男の機嫌が一転して良くなるところも、本人が劇中で言っている”僕はオジサンに似て来たらしい。”という言葉通りに、ソックリである。
数作前から、渥美清さんの病状は深刻化していたそうであるが、それを微塵にも見せないのは、正にプロであるとも思った作品である。>
ストーリーとしては凡庸だけど、マドンナが3人?
・渥美清さんの体調がすぐれないのか、演技に熱量が感じられないのはやはり残念。タコ社長もしかり。
・かたせ梨乃さんがくるま屋を訪ねてきたとき、鎌倉の名物「鳩サブレー」をお土産でもってきていたのがグッド。
・くるま屋の店内で、かたせ梨乃さんとさくらさんが挨拶する場面で並んだ時の身長差にびっくり。かたせさんって結構背が高いのね。
実質的に最終回になる第48作への伏線の回です
寅さんはリリーさんを思いだし、満男がどれだけ泉ちゃんを放置してきていたのかを説明する回です
小林幸子41歳、売れないレコード歌手の役です
寅さんの「次は紅白だな」の台詞があります
この頃は毎年小林幸子VS美川憲一の超ド派手な豪華衣装対決が紅白の目玉になっていました
もちろん、次回作でのリリーさん登場の伏線だと思います
既に「寅次郎紅の花」の構想も進んでいたのだと感じます
円高というワードが寅さんの商売の口上に飛び出します
年初111円ぐらいだったのが、夏には98円にまでとんでもない勢いで急上昇した年でした
企業がどんどん海外進出していき、国内産業の空洞化が始まっていった年だったのです
そうしてますます不況になっていったのです
美しい琵琶湖の風景
美しいカメラは寅さんの映画とは思えない程で、びっくりです
かたせ梨乃37歳、色っぽい上品な人妻
ボルボのステーションワゴンは、当時ちょいとブームの人気車種でした
彼女が乗るにふさわしい車です
ごつい携帯が登場しています
寅さんシリーズ初登場です
コミュニケーションの手段が個人から個人にダイレクトになされるようになるのです
家の電話で家族を通じてコミュニケーションしていく寅さんの昭和な世界が変わり始めた最初の兆しです
牧瀬里穂は23歳
1989年、山下達郎のクリスマスイブの歌で知られる新幹線のテレビCM でブレイクして、この頃はCM女王と言われていました
滋賀県長浜市
黒壁スクエアの辺りは本当に絵になる素晴らしいところです
コロナ禍が無ければまた訪れてみたいところです
ワープロ専用機の全盛期です
どこの会社でもOASYSという富士通のワープロが大量に導入されていました
満男はそれに菜穂の文字を何度もそれも4倍角という、大きいポイント数で入力していました
今ではワープロ専用機はパソコンに駆逐されてしまいどこにも残っていません
この翌年の秋Windows 95が発売されています
「結婚が女のしあわせとは思わない」
菜穂ちゃんがそう口走ります
晩婚化が急速に加速していったのは、この頃のことでした
寅さんを乗せて鎌倉に向かって走る、満男が借りた営業車にはカーナビがついていません
当時はまだ道路地図帳を頼りに走っていたのです
よく迷子になったものでした
でも対向できないような細い道に入り込んでしまうのはカーナビのある今でも同じです
エピローグはいつも通りお約束の正月シーンです
今年も泉ちゃんは来ません
もう3年連続になってしまいました
泉ちゃんから年賀状も来ていないのでしょうか?
満男の頭の中には、これっぽっちも泉ちゃんのことは無くなってしまっていました
代わりに菜穂ちゃんが訪ねてきて、大喜びしてしまう満男でした
何年も放置された泉ちゃんの心を少しも考えられない満男なのでした
これが次回作の伏線になっています
次回作の第48作では、泉ちゃんが突然見合いをすると言いにくるのです
そりゃ3年以上放置したら、そうなるのは当たり前です
それでもハッピーエンドで、1996年のお正月を迎えていました
さくらも名古屋に挨拶に行かないととか、その年の内に泉ちゃんとの結婚が決まるものと確信しています
しかし第49作では、27歳になった満男はまだ結婚もせず、恋人もなく寂しくしょぼくれて生きていました
第50作では、50歳になった満男は泉ちゃんとも菜穂ちゃんとも違うひとみという女性と結婚して娘も作っていたことが分かります
そんな満男と結婚したひとみさんという女性は、第50作ではすでに死別しており七回忌でしたので、結局劇中では一度も登場しません
担当編集者の高見さんにそっくりな遺影がチラリと写されるのみです
ひとみさんは、一体どんな女性だったのでしょうか?
こんな駄目な男を結婚にまで持ち込んだのですから、相当できた女性に間違いないと思います
自分には、庵野秀明監督の奥様のイメージがあります
妻であり母である、そういう女性なのだと思います
担当編集者の高見さんという女性のひととなりを丁寧に紹介されていたのは、ひとみさんはこのような人ですと教えてくれていたシーンと思います
次の第48作では、野田という女性から満男の家に電話がきたとか他に何人も付き合っている女性がいるらしいとさくらが言っていました
菜穂ちゃんとはその後どうなったのかは不明です
結局、泉ちゃんみたいに長距離恋愛でほったらかしのまま忘れ去られたのかも知れません
恐らく自然消滅してしまったのでしょう
ひどい男です
大いに反省しないといけません(汗)
こんな男になってはなりません(汗)
悪いことはいいません
こんな男と付き合っている女性は早々に見切りをつけましょう(真顔)
泉ちゃんはヨーロッパの大学をでて、向こうで結婚もし子供もいるようです
恐らく第49作の1997年以前に、泉ちゃんとは別れたようです
結局今までの繰り返しで、満男が煮えきらなくて
泉ちゃんは待ちくたびれてしまったのです
リリーさんが、泉ちゃんがヨーロッパに行くのを引き止められなかったからじゃないのというシーンが第50作でありました
第41作では、竹下景子が演じたマドンナが、ウィーン空港で日本への帰国しようとするのを、出発ゲートに入る寸前で恋人が止めるエピソードがありました
どうもそれの成田空港版が満男と泉ちゃんとで第49作の1997年の夏辺りであったようです
でも、やっぱり不発に終わったということです
泉ちゃんがヨーロッパに向かった理由は定かではありません
きっと満男が結婚に踏み切れなかったので、津山の結婚式のようにまた満男に決断を彼女なりに迫ったのでしょう
泉ちゃんは頭の良い子でしたが、ヨーロッパに留学しようと考えるほどの女性ではありませんでした
彼女を、成長させた人物の存在を感じます
渡航費用や留学費用も彼女や母の玲子には工面できるはずもないのです
ヨーロッパのおばさんの所と彼女はいっています
第41作「寅次郎心の旅路」で淡路恵子が演じたウィーンのマダムが思いだされます
もしかしたら、泉ちゃんの伯母さんだったのかも知れません
二人の運命はこのあと20年以上も交差することはなかったのです
まるで、寅さんとリリーさんが、ハイビスカスの花から紅の花まで15年交差することがなかったように
第50作ではリリーさんは神保町の地下のカフェバーのママさんでした
そこに寅さんの姿は見えません
行方不明のままのようです
近況を教えあう満男と泉ちゃんのシーンは涙腺が決壊してしまいました
ラストシーンは雲仙の雄大な光景です
見下ろす遥かな平野
本当に遠くに来たもんだ
そんな寅さんの声が聞こえるように思えます
地理的なことではありません
リリーさんと15年も疎遠でいた年月のことです
次回作は実質的な最終回になるのです
阪神大震災まであと15日前のことでした
牧瀬里穂のフレッシュさとツンデレぶりが可愛い。この頃は、 満男が寅さんの唯一のよき理解者であることがよく分かる作品。
BSテレビ東京で映画「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」を見た。
1994年製作/日本
配給:松竹
山田洋次監督72才
渥美清66才
倍賞千恵子53才
吉岡秀隆24才
かたせ梨乃37才
小林幸子41才
牧瀬里穂23才
寅さんは滋賀県長浜でかたせ梨乃と恋に落ちる。
吉岡秀隆は偶然同じ地で先輩の妹である牧瀬里穂と恋に落ちる。
牧瀬里穂のフレッシュさとツンデレぶりが可愛い。
満男(吉岡秀隆)と牧瀬里穂がいい感じになるのが見ていて心地いい。
寅さんの方の恋はあっさりしている。
かたせ梨乃の自宅まで行ってその姿を見て、
納得したのかすぐに帰路に就いた。
この頃は、
満男が寅さんの唯一のよき理解者であることがよく分かる作品。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
満男が純に見える。 鉛筆を売るシーンと鎌倉高校前駅のシーンが名場面...
満男が純に見える。
鉛筆を売るシーンと鎌倉高校前駅のシーンが名場面。
平成に入ってからの寅さんを初めて観たが、出演者の年齢を感じてしまう。
現実と重ねて観てしまうからだろうか、ここ数年の寅さんには物哀しさが...
現実と重ねて観てしまうからだろうか、ここ数年の寅さんには物哀しさが勝るようになってきた。駅の満男との別れの場面はお決まりのシーンではあるけれどとても切なく感じた。
女の幸せ・不幸せ…その間を泳ぐのが男。
「男はつらいよ」シリーズ第47作。
Huluで「HDリマスター版」を鑑賞。
満男が無事就職して半年。仕事について悩んでいた矢先に、大学時代の先輩から手紙が届き、地元の山鉾祭を見に来ないかと誘われました。相談したいこともあるらしく、休暇を取って一路琵琶湖の畔の街・長浜へ…。
偶然、寅さんも長浜にいました。当地で出会った写真家の典子と意気投合。左腕を脱臼した彼女を介抱するなどして距離を縮めていきましたが、彼女にはすでに夫と娘がいて…。祭の日、夫が典子を連れ戻しに来て…。
一方、満男は先輩の家に厄介になっていて、先輩の妹・菜穂に恋心を抱いていました。祭の日、勇気を出して「付き合ってる人いるの?」と訊くも煮え切らぬ返事…。そこへ寅さんが通り掛かり、素晴らしい助言をくれました。「いたっていいじゃねぇか。そいつと勝負すりゃあいい」。菜穂にも「こいつを頼むぜ」と言って、人混みに消えてしまう寅さんなのでした…。
先輩が言っていた“相談”というのは…「妹をもらってくれねぇか?」…やっぱりねぇ…(笑) 菜穂の気持ち次第だと満男は言いましたが、当の菜穂は不快感を示し、女の幸せは結婚だなどという旧弊的な考えを押し付けられたくない、自分の幸せは自分で選び取りたいと反発。兄とグルになった満男も嫌いだと言って、一旦は振られた形となった満男なのでした…。
そしてお正月―。
失恋の後遺症で年明け早々クサクサしていた満男の元に、振られたと思っていた菜穂が訪ねて来た! すっかり機嫌が治ってしまい、土手の階段を軽快に駆け降りる満男。その顔には満面の笑みがあったのでした…。
――
娘と歩いている典子の幸せそうな様子を見て、「俺の気は済んだ」と言い、彼女に会わずに身を引く寅さんの背中に漂う哀愁が堪りませんでした。
【余談】
タイトルは「拝啓天皇陛下様」のオマージュ?
鉛筆のシーンは営業マン必見!
靴の営業という仕事に自分が向いてないんじゃないかと悩んでいる満男に対して、寅さんは「この鉛筆売ってみな」と営業の心得を説明するシーンがいい。脚本があるんだろうけど、この売り方は上手い。だけど60円が20円になっちまった。
寅さんは琵琶湖のほとりで人妻写真家のかたせ梨乃と出会い、満男は先輩の妹である牧瀬里穂と出会う。実は、先輩は満男に妹と結婚を前提に付き合ってみないかと相談をもちかけてきたのだった。祭りがかなり映画に取り入れられ、子ども歌舞伎の雰囲気も伝わってくる。祭りをこれだけ長く撮ったのもシリーズ初じゃないでしょうか。
細かいこと言うと、満男が長浜に着いた時に乗ったタクシーが数カットあるのですが、最初のカットでは乗務員証が無かった。こんなことに気づくのはタクシーばかりに目が行くせいだ。
もう一つ興味深かったのは真宗大谷派長浜別院大通寺。ここに加賀千代女の句があるという。満男は帝釈天のこともあってか寺が嫌いだったようですが、長浜に行くことがあれば訪れてみたい寺だ。代表句「朝顔につるべ取られてもらい水」
かたせ梨乃の役は人妻。別れてもいないし、夫を愛してないというだけ。どうも寅さんのマドンナとしては成立しないような中途半端なエピソードだったし、満男と牧瀬里穂との縁談話も中途半端で終わってた。
拝啓渥美清様
シリーズ47作目。
晴れて就職した満男。靴の販売や卸をする小さな会社。働き始めてまだ半年だが、不得意な営業や残業にうんざり。
柴又に帰って来た寅さん。満男に鉛筆売りの実演をレクチャーしてみせる。鉛筆の良さや亡き母との思い出話を絡め、堅気の商売ではないが、物売りの大先輩に皆感心。寅さん、お見事!
満男の下に、滋賀県・琵琶湖の近くの長浜に住む大学の先輩からハガキが。町で行われる祭りの誘いと、何やら相談があるとか。
休暇を取って、長浜へ。
一方の寅さんも琵琶湖の辺りを旅していた。
そこで、撮影旅行をする女性・典子と知り合う。
典子が転んで怪我をしてしまい、同じ宿に泊まる事に。
聞けば、人妻。夫婦関係は冷え切っている。この撮影旅行は年に一回のお楽しみ。
そんな典子に同情する寅さん。
翌日琵琶湖を回る約束をするが、夫が迎えに来て…。
かたせ梨乃がしっとりと大人の女性を演じる。
長浜にやって来た満男は、大きな旧家である先輩の家に泊まる。
そこで出会ったのが、先輩の妹・菜穂。
昼寝をしていた菜穂の顔に見とれ、起きた菜穂は激怒。
牧瀬理穂が強気な美少女を演じ、これまた魅力的で可愛らしい。
出会いは最悪だが、打ち解ければ意気投合。すっかり仲良くなる。
祭り見物中、「付き合ってる人とか居るの?」と聞く満男。はぐらかすように答える菜穂。
そこに突然話し掛けてきたのが、偶然再会した寅さん。
「居たっていいじゃないか。そいつと勝負するんだよ」
そう言い残し、満男は後を追い掛けるも、寅さんは人ゴミの中に消える…。
先輩からの“相談”とは、余りにも唐突な菜穂との縁談の話。
動揺する満男。
が、満男も菜穂もお互い気になり始め、名残惜しく満男は柴又に帰る…。
ところが、この縁談話は先輩が勝手に決めたもの。それを知って、またまた菜穂は大激怒…。
後日、満男は柴又にやって来た先輩からその話を聞かされ…。
寅さん不在のくるまやを訪れた典子。
帰って来た寅さんは、満男の運転で典子に会いに行くが…、
家の前で、子供と幸せそうな姿の典子を見て…。
もはや定番となった寅さんと満男の2段セット恋物語。
今回はどちらも淡く、儚く終わる。
またまた失恋同士となった二人。
「恋にくたびれた」と言う甥っ子を、おじさんは一喝する。
「燃えるような恋をしろ。大声出して、のたうち回るような、恥ずかしくて死んじゃいたいような恋をするんだよ」
物売りのレクチャーもいいが、やっぱり寅さんは恋の大先輩。江ノ電駅での二人の別れは本作の名シーン。
祭りの雰囲気や琵琶湖の風景も美しく、話も切なさの中に幸せや喜びを感じ、最終作を前に弾みを付けた。
本作出演前にドクター・ストップを受けた渥美清。
確かに肌につやが無く、声も枯れ始め…。
いつ尽きてもおかしくない余命で、次作でいよいよ“最後の寅さん”に臨む…。
満男は靴のメーカーに就職して渋谷などで営業を行う。 牧瀬里穂は...
満男は靴のメーカーに就職して渋谷などで営業を行う。
牧瀬里穂は当時『東京上空いらっしゃいませ』でめちゃくちゃ可愛いと思って何度も見るほど好きだったのだけど、現在のギスギスした感じの彼女を見ているせいか、あんまりかわいいと思えなかった。
かたせ梨乃が写真家で撮影旅行をボルボでする。
寅さんがますます弱々しくて切ない。元気な寅さんに会いたい。
Vol.47 寅さんの病による種々の制約なのか、なんとも凡庸。 寅...
Vol.47 寅さんの病による種々の制約なのか、なんとも凡庸。
寅さんのマドンナかたせ梨乃、満男のマドンナ牧瀬里穂、ともに中途半端な扱いとなってしまった。特に牧瀬はゴクミに代わる新マドンナのポテンシャルを秘めていただけになんとも残念。シリーズが続いていたら…
かの凡庸な一作を支えたのはやはりさくら。柴又のシーンの安定感、感じさせる家族愛。本作のみならず、シリーズ最大の功労者、間違いない。
満男の成長
「燃えるような恋をしろ
大声をだしてのたうちまわるような
恥ずかしくて死んじゃいたいような恋をするんだよ」
寅さん、僕は少しは成長したと思います
いくつかの恋はしました
のたうちまわるような恋は若い頃に
死んじゃいたくなるような恋はそれからもう少し後で
燃えるような恋は 内緒です。
若い頃に見ていた時は笑ってました
数年前まではボロボロ泣いてました
今は冷静に、でも油断すると泣いてます
老人になってから観るとどんな感じなのでしょうね
きっとまた腹を抱えて大笑いしているかも
でわでわ
追記
満男もだんだん寅さんを理解できるようになり思考が似てきましたね
うちの息子を見ていると最近の満男とどこかが似ているんです
妙に親に逆らったり母の優しさを鬱陶しがったり、かと思えば明るく饒舌になったりとね
困るのは妻がそれに振り回されてクタクタになってしまうんですよね
「ほっとけよ」と言っても聞かないしねー
もっとも息子の恋の話は知りませんけどね
面白いばかりが人生じゃない、だけど辛く悲しい時にも笑っちゃうところがあるものです、辛くて泣きたいのについつい笑っちゃうような誰の人生にもありますよね
そのために人間は生きてんじゃねぇのかなぁ。
映画「男はつらいよ」(山田洋次監督)から。
(何作目かわからなくなりました・・すみません。
とりあえず、レビューをしたかったので。(汗))
私は何のために生まれてきたんだろうって、考える時が、
誰にだってあるはずである。
私も、40歳を超えた頃からよく考えるようになったが、
結局は結論が出ずじまいで終わり、今に至っている。
ところが、ちょっとしたヒントをこの映画で見つけた。
「なんていうかなぁ、ほら、アー生まれて来てよかったなって
思うところが何べんかあるだろう。
そのために人間は生きてんじゃねぇのかなぁ」
これって、答えになっていないかもしれないけれど、
なるほどなぁ・・って思ってメモをした。
「○○のため」と定義しなくても、
とても幸せな気分に包まれて、アー生まれて来てよかった・・
と思うことは、何度もある。
そんな気分を味わうために、生きているらしい。
そんなこと言ったって、と反論する人もいるだろう。
しかし、きっと何度か、そう思う時がやってくる。
そう信じて、毎日を過ごすこともいいんじゃないのかな?
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