「「ザ・昭和」!」狼の紋章 ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
「ザ・昭和」!
久しぶりに鑑賞しましたが、面白かった!
今は亡き名優、松田優作さんのデビュー作です。
先ず、オープニングの歌。
当時は、当たり前だったのかもしれませんが、今ではやっぱりちょっと吹き出してしまう。ダッサ~~~って感じ。まぁ、そこが味でもあるんでしょうが。
さて、本編ですが、原作小説は未読です。
自分の中ではこの映画だけでの評価となるんですが、ホンっと、大好きな一本です。
主役は、志垣太郎さん。往年は、天然オジさんとしてバラエティなどで活躍していましたが、若かりし頃はかっこいいです。まさにイケメンの二枚目俳優といった感じでしょう。
そして、松田優作さん。この頃から存在感が半端ない!いわゆるワルの親玉なんですが、クールで迫力満点です。まぁ、個人的に好きだってのもあるんでしょうが、主役以上に目立っていると自分は思ってます。
それから、昭和の映画でお馴染みの学ランを着たオヤジ達。もちろん、学生の役なのですが、どう見ても学生には見えない。ワルという設定なんで多少老けていてもいいのかもしれません、映画ですから。そもそも、学校に日本刀掲げて登校するってこと自体がフィクションの極地じゃないでしょうか。
それにしても、自分はこの昭和の雰囲気が好きですね~。何か異様に生々しい映像って気がします。フィルムって事もあるんでしょうが、画質といい、画風といい古臭さが大好きです。
学校内でレイプ事件なんてのも、ストレートな映像で表現されてます。今じゃ、この撮り方はできないんじゃないでしょうか。AVみたいですから。
ただ、狼男のマスクがちょっとね~。チャチな作りで興ざめしちゃいますが、当時の技術では仕方ないかな。ここだけはちょっと我慢って感じでしょうか。
それにしても、昔の映画ってこんなにポロポロ胸出してたんですね。最近はテレビでも見れなくて残念です。あの頃は良かったな~。