大江山酒天童子のレビュー・感想・評価
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新解釈・酒呑童子にして元祖・鬼滅の刃!?
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長谷川一夫、市川雷蔵、勝新太郎、本郷功二郎と云った大映の看板俳優ががずらりと顔を揃えたオールスター超大作。
長谷川一夫が酒呑童子役。タイトル・ロールでありますが、中盤にならないと登場しないし、出演シーンもそう多くはないので、実質の主人公は市川雷蔵演じる源頼光でしょう。
この頼光一行、朝廷より京の都の守護を仰せつかっておりますが、伝説を紐解くと妖怪変化の類との戦いが多い…。今で云うところのゴーストハンターみたいなものでしょうか? 否、元祖“鬼殺隊”と云った方が良いでしょうか?(笑)
酒呑童子の伝承を詳しくは知らないですが、物語の一部に橋姫伝説からの引用も見受けられ、頼光一行が活躍した伝説の集成のような感じで脚本が書かれたのかも…。
冒頭で酒呑童子伝説の概要を紹介した後、本編がスタートしました。やかて本作は「その伝説、実はこうだったのではないか?」と云うスタンスで描かれた「新解釈・酒呑童子」だと云うことが分かるのですが…。その新解釈、もとい改変は、大スター・長谷川一夫を殺すわけにはいかないと云う事情から生まれた苦肉の策のように思えていまいちピンと来ませんでした。
超大作なだけあって、キャストのみならず何もかもが豪華絢爛。平安時代の雅な装束やクライマックスの戦闘など、大映の総力が傾注されたであろう画づくりが素晴らしい限りでした。
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