エコエコアザラクIIのレビュー・感想・評価
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面白かったよ
陰陽師ゼロのどなたかのレビューで、陰陽師ゼロの監督・佐藤嗣麻子さんの作品と知って、DVDで見返しました。実は映画館での初見の時、これは良いって思ったから中古で買っていたのでした。
この映画の表現で良いなと思っていたのは呪文の詠唱の表現。ぼそぼそって早口で聞き取れない。これ俳優さんの滑舌のせいかもしれないのだけれど、呪文って人に聞かせるものではないし模倣されるのも困るから、こういう聞こえないような詠唱が本物っぽいと感じました。
映像は1990年代ということを考慮してもちょっと安っぽいです。やたら大量の血が出てきます。しかし、スピーディーでスリリングな物語の運びがうまいと感じました。ほぼノンストップ、ジェットコースタームービーです。
★ストーリー要約(ごめんなさい。盛大にネタばれあります。)
強力な敵キリエは、強大な魔力を使える黒井ミサの身体を狙って、ミイラ化して100年の過去から現代にやってくる。それを防ぐためにサイガという男は、黒井ミサの誕生を待ちながら、100年の時を超えて生きてきたのだった。そもそもキリエはサイガの妻で、彼女が死んだときに彼が反魂の法で蘇らせたもの。蘇ったキリエは生前とは異なる禍々しく恐ろしいものになり果てていたのだった。サイガの任務は自身の過去の過ちを正すためのものでもある。
現代人の身体を次々と乗っ取り、乗り換えて追ってくるキリエはとても恐ろしい。黒井ミサには魔力はあっても魔力を扱う知識はないから素人同然。サイガは魔力ではキリエに遠く及ばない。
結局、相討ちのような形でサイガは死ぬが、サイガの身体を使って更にキリエは追いかけてくる。サイガに最終兵器として与えられていたペンダントでサイガの身体を消滅させて終わりと思いきや、蘇ったキリエの本体登場。実にしつこい。そしてお約束どおりにヒロインとのタイマン対決。キリエが黒井ミサの身体を乗っ取ろうとするとき、ある方法でサイガの残存意識・知識が黒井ミサに流れ込む。かくて魔術の知識を得た黒井ミサは最強の魔女となりキリエを倒すのだった。
書いてみて思ったのですが、物語のプロットはターミネータとかなり似てますね。でも似ていようがいまいが、やはり面白いものは面白いのです。今の技術でリメークも良いかもしれません。キャストとか想像すると楽しくなっちゃいます。中条あやみさんとか似合いそう。この作品は残念ながら(大人の事情?)配信とか放送とかはなさそうなので、リメークで蘇ってほしいです。
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