「浪漫がある。しかし。」宇宙大怪獣ギララ Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
浪漫がある。しかし。
huluでは限られた一部の邦画に字幕ガイドが付けられます。
今作はhuluで配信中の字幕ガイドがある邦画です。huluにはマニアックな作品が豊富にあります。字幕は、昭和の古い映画は早口だったり活舌がよくない作品が多いので助かります。
しかし、Netflixなら全ての邦画に字幕ガイドを付けることができます。
今作のレビューですが、宇宙の描写は味があり、宇宙船や乗組員たちの服はチープですが雰囲気があり、お笑い要素は皆無、いたって生真面目で好感が持てます。
しかし、リアルでなければ怖さがありません。ユーモアがないと面白くありません。
せっかくのファンタジーなのに社会風刺を込めるでもなく、ただひたすらNASAのようにリアルを目指して映像を作った作品です。
ありえないことですが、もし、優秀で真面目な日本が米ソと並んで宇宙開発をしていたら、と思わせてくれる今作は、やはり好感が持てます。
しかし、中盤まで怪獣は全く出てきませんので、何を観ているのか忘れそうになります。
着ぐるみ感と玩具っぽさ、合成っぽさを一生懸命手作りしたと思えば、それがたまらなく愛しく感じたりするかもしれません。また、認知度が低いギララですが、その存在を知れたことを誇りに思ったりできれば幸いでしょう。
今後リブートすることがあるかどうかを考えてみると、ゴジラやガメラより手足がフレキシブルに動くので、怪獣同士の格闘戦では活躍しそうです。
しかし、宇宙という設定そのものに限界を感じてしまうのです。
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