「前半は温泉つき火星バス旅行みたいな感じ、後半やっとギララが出てくるが「あらっ、こんなもの出しちゃった、どう終わらせようか、困っちゃたな」てな感じ。慣れないものは作らないことですね、松竹さん。」宇宙大怪獣ギララ もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
前半は温泉つき火星バス旅行みたいな感じ、後半やっとギララが出てくるが「あらっ、こんなもの出しちゃった、どう終わらせようか、困っちゃたな」てな感じ。慣れないものは作らないことですね、松竹さん。
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①子供の頃、東宝ゴジラシリーズ(ガイガン迄ですが)、大映ガメラシリーズ、日活ガッパは全部観たけど唯一観られなかったギララを53年の月日を経てやっと観れた。その感慨だけであとはどうでも良いや、という映画。②突っ込みどころを一々言ってたら何光年も掛かりそうなので止めときます。③徹頭徹尾緊張感のない演出。①の感慨さえなければ最後まで観るのはほぼ時間の無題以外の何者でもない。さようなら、怪獣少年だった幼い日々。怪獣映画とは思えないのどかな“松竹映画の花、倍賞千恵子”の歌で始まり、最後も倍賞千恵子の歌で締めくくるという松竹ぶり。④岡田英二も途中演技が低調になったが、「馬鹿馬鹿しくてこんなんやってられん」と思ってたのかも。⑤ギララの造形が素晴らしいだけに、実に惜しい。いつか誰かギララを使って本当の怪獣映画を作ってくれないかしら。
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