「九ちゃんの歌声のリバイバル」上を向いて歩こう きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
九ちゃんの歌声のリバイバル
どんなもんだろうとレンタルDVDを借りてみた。
事前の耳情報では夜間中学の話だと聞いていたのだが、蓋を開けてみると少年鑑別所を脱走した若者と、保護司たちのお話だったのですね。
唯一無二のシンガーだった坂本九が笑顔で奮闘します。
まだ戦後の混乱をどこか引きずり、復興期の最中だとわかる街並みで、九ちゃんがみんなを励まして再起させていくストーリー。
ベタな筋書きながら、意外にもしっかりした映画でびっくり。邦画の良さを教えてもらえる。
先頃、舞台演出家の宮本亜門が友人らに声をかけて「上を向いて歩こう」のリミックスを発表していたっけ。コロナも2年目ですしね。
復興ではなく、不安とジリ貧のきょうび、世界情勢も人の心も荒れてしまって、この名曲はもう一回の出番を求められているみたい。
ちょっともの悲しくて、自分を励まさなきゃならない日の応援歌として。
カーセンサーで検索したらあの魚河岸のトラック「トヨエース」がレトロな顔をして売りに出されていました。
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