「おっぱいとマヨネーズとポリスメン」ウィークエンド・シャッフル 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
おっぱいとマヨネーズとポリスメン
筒井康隆原作。
冒頭から犬を砂に埋め、子供の前でもOPI丸出し、豚への扱いも酷いし、受け付けない人は受け付けないかもしれない問題作。
誘拐ごっこをする子供、マヨネーズを買いに行っただけの夫、鬼ごっこ大爆発カップル、住居侵入から居直りレイプ犯となった訪問販売、レイプされて頭おかしくなった妻、人の家に土足でづかづかと入り込む同級生3人組、不幸すぎる夫の上司、そして事件解決どころかより掻き乱す低脳警察。
それぞれクセの強い登場人物の行動が、ラストの展開に繋がっていくってことなんだろうけど、色々詰め込み過ぎてとっ散らかっちゃったイメージ。
後半のとっ散らかり方はそれなりに良かったけど、前半がなぁ。
はっきり言うと、面白くはないです(それが逆に面白い)。
でも、嫌いじゃないです。
現実と幻想が混在し、ごく普通な日常が少しずつ崩壊していく感じがなんともカオス。
ポンコツ演技もこのカオスワールドには合っていて、なんだかんだ観ていられる。
爆破とか撮影方法とかお金はかかっている感じがする。
秋吉久美子さんがただただ美しかった。
それ故の狂気。
犬のお巡りさんなのか、豚のお巡りさんなのか。
どっちでもいいや。
泉谷しげるのキモさもサイコー!
それでいて普通にいそうなサラリーマンってところもなかなか良かった。
泉谷しげるヤり殺られ
誰が上手いこと言えと。
本当にマヨネーズ買いに行っただけの伊武雅刀。
お若くてフサフサだったから「伊武雅刀 髪」で検索しちゃったよ。
とにかく意味不明、豚が飛ぶのも首が取れるのも理解不能。
狂気的な映画なのに、胃液以外体液が出ないのも謎。
唾液も精液も血液も。撃っても刺しても血が出ないという気持ち悪さ。
子供への無関心、日常に潜む狂気、警察の無能さへの批判、パラサイト的な格差問題などなど、メッセージ性もあるのかないのか(多分ない)。
もう一度観たいような観たくないような。
少なくとも、渡辺えりのゲロはもう見たくない。
おすすめはしません。
↓以下お気に入りセリフ
・「おかしいなぁ、いつもは真夜中なのに。ママがパパのお腹の上に乗っかってパパをいじめてるんだ。
僕怖くて眠れない日もあるんだ。」by子供
・(救急車で人轢いておいて)
「救急車呼ぶ手間が省けた」by救急隊
・「ア〜↑チャーチャーチャチャー、アー、ア、イテッ 」
「バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!」
by池波志乃、泉谷しげる
・「落ちこぼれでもなんでもいいの!離せよ!切れちゃうだろ大事なジャンパーが‼」by誘拐犯(仮)
・(トイレから出てきて)
「出た出た。3日ぶりだわ。」by秋川リサ
・「土足のままどうぞ。うちはヨーロッパ式ですので。」by渡辺えり
・「美味しそうなおち◯ち◯ねぇ〜。食べちゃう!
おっきくなぁれ。おっきくなぁれ。おっきくなぁれ。アハハハハハ」by秋吉久美子
・「はい、マヨネーズ」by伊武雅刀