いつかどこかで
劇場公開日:1992年2月1日
解説
建設会社に勤める男と、彼のライバル会社に勤める非情なキャリア・ウーマンとの恋を描いたラヴ・ストーリー。脚本・監督は本作が第1回作品となるミュージシャンの小田和正。撮影は西浦清がそれぞれ担当。
1992年製作/110分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1992年2月1日
ストーリー
リゾート開発会社・橘建設に勤める正木は、ある日、開発現場で見かけた美しい女性に恋をした。やがて、正木は彼女がライバル会社・新日本計画のキャリア・ウーマン、冬子だと知るが、仕事に徹した非情な女だという噂をよそに、彼女を振り向かせようとひたむきな努力を重ねる正木は、同僚の佐藤の協力を得て、何とかデートにまでこぎつける。ところが2人の意見は衝突するばかりで、なかなかうまくいかない。そんなある日、正木は冬子が上司の江原に肩を抱かれてマンションに消えていくのを偶然目撃する。正木は冬子の面影を消し去ろうと仕事に打ち込み、それによって新日本計画と競うリゾート開発の設計コンペは橘建設に有利な展開となるが、そんな時、開発現場で冬子の乗っていたヘリコプターが事故に遭う。事故現場へと深夜の高速を飛ばす正木。陽が射し始めた海沿いのレストランの公衆電話で冬子の無事を知り、夜明けの病院で再会するふたり。始めは心を閉ざしていた冬子も、次第に正木の人柄に惹かれていくようになる。しかしコンペが近づいて来た日、冬子が会社の秘密情報を正木に流しているという疑いが新日本計画の社内で持ち上がりつつあることを知る正木。冬子をねたむ新日本計画の社員からこの事実を公表しないかわりに、橘建設の秘密書類を要求された正木は、冬子をかばうべく書類を流してしまい、その責任を取るべく会社を辞めてしまう。そして、冬子に「また、いつかどこかで…」と言い残し、彼女の前から去っていくのだった。