劇場公開日 1984年10月10日

「良くも悪くも角川映画。」いつか誰かが殺される とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0良くも悪くも角川映画。

2023年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

80年代だなあと思うけど、あまり印象に残らない。
まあ、赤川さんの作品も消費される為の小説をお書きにあっていたし、角川映画も消費される映画という感じで、後世の残る傑作なんてものは始めから狙っていなかったから。
 (Wikiによると、原作と映画は相当違うらしいが)

冒頭の賭け。裏があるのだろうとは思っていたが、絡み、それだけ?
石橋氏がギャグパートを担っているけれど、もったいない過ぎる。シリアスもギャグもどっちもできる方だが、もっと出番を多くしてコメディ調をもっと炸裂してほしかった。
尾美氏ももったいない。片思いの切なさがコメディ調で表現できる方なのに。
永山家の子ども達も、そうそうたる役者をそろえておきながら、もったいない。この人たちだけで密室劇できるぞ。
斎藤氏は、いつ、歌い出すんだとハラハラしながら、見ていたが、やっぱりもったいない。いや、そこで娘に連絡したらまずいでしょ。
加藤さんももったいないが、最後を締めて下さるので、まあ、良しとしよう。
渡辺さんに至っては、薬師丸さんのコピー?言い方の節回しがそっくりなところがある。渡辺さんの方が声が低いから言い放っているだけみたいで、ファザコンのキャラクターと合っていなくて損している。
無駄なアクション。ベッドへのダイブは何がしたかったの?
トレンディっぽいシーンもあるが、必要だったのか?

原作未読。
大風呂敷を広げて、上澄みだけすくったか。
途中の、バイク追っかけ走りは、バイオニック・ジェミーでもパロッたか。
監督の意向より、制作サイド=角川氏の意向が通ったか。

おちょくるなら、もっと本気出しておちょくればよかったのに。その勇気はなかったか。
否、おちょくっているのではなく、真面目に作ったのだろう。
意識高い系の問題を提示しました系の臭いが振り向かれるが、
結局、底の浅さが露呈するだけ。

渡辺さんの演技以前に、映画としての質が…。

とみいじょん