劇場公開日 1938年7月7日

按摩と女のレビュー・感想・評価

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3.5【”見えない目で貴女を見つめていた。”勘の鋭い按摩が、謎の東京から来た美女を想い彼女のために行動した事を、ユーモアとペーソスの効いたトーンで描いた作品】

2024年4月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■盲目ながら人の素性を言い当てるなど、鋭い勘を持つ名物按摩の徳市(徳大寺伸)と福市。
 とある山の温泉場で働いていたある日、徳市は東京から来た女(高峰三枝子)に呼ばれ、どこか陰のある雰囲気に次第に惹かれていく。
 だが女は別の宿に泊まっている少年連れの男と仲良くなる。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・徳市を演じた徳大寺伸の按摩役が絶妙である。

・彼は、東京から来た女が、宿で起こる盗難に関与していると信じ、逃げるように忠告するのだが、女は徳市の想いを感じ、自身が東京から逃げて来た理由を話すのである。
ー 女は東京で旦那に囲われていたが、嫌になって逃げてきたのだ。-

<今作は、短編ながら按摩が謎の女を想う気持ちと、彼の気持ちを察し自身が東京から来た理由を話す女の姿を、ユーモアとペーソスの漂う作風で魅せる作品である。>

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