「原爆症について」愛と死の記録 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
原爆症について
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場所は広島。ダブルデートでいきなりケンカ?帰り際、雨の中道端に置いてけぼり・・・そんな激しい場面から始まったが、もう結婚の約束を・・・しかし、幸雄の体は病魔が蝕んでいたのだ。いい縁談があるとかで幸雄の兄代わりの岩井(佐野浅夫)が和江にとって最初の難関だった。
幸雄は4歳の時、被爆して両親を亡くした。いつそれを和江に告げようかと悩んでいたにちがいない。告白されても和江の愛の強さは変わらず、懸命に看病に努めるのだ。しかし、看病も空しく幸雄は白血病で亡くなってしまう。
単なる泣かせるドラマじゃない。というより、泣かせ方は下手な構成・脚本。それが逆に原爆症で次々と人が亡くなっていく現実を訴えてくる。平和式典の映像なども盛り込んで、なんだかドキュメンタリーとして見るほうがいいのかもしれない。
恋人の死をも克服して元気に立ち直る姿を描くものだと思っていたのに、最後には和江も後追い自殺・・・重々しさがすごい。
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