「"壁"ですよ"壁"」壁男 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
"壁"ですよ"壁"
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諸星大二郎原作のホラーコミックを映画化。
原作の事はよく知らないが、かなりカルト的な人気がある様ですね。
それにしても“壁”ですよ“壁”これで約100分近く持たせちゃうんだから大したもんだ!だって“壁”ですよ。何にも無いんだもの(笑)
流石に最後はちょっと飽きて来たけどね(笑)
これってホラーでは無いですね。どちらかと言うと人間の深層心理に訴える作品で、カメラマン役の堺雅人が少しずつ‘のめり込んで行く’過程こそが面白いですね。
作品中には《壁男》は存在していて横歩きしている様に表現されていますが、“内と外”との境界線の曖昧さは、そのまま人間の心の中にある“妄想と現実”“闇と表”を表わしています。
ただどうしても中途半端の様に感じてしまうのは、同じ“壁”を背にした人間の生活を覗く描写が、今一つ描かれていないところで、『サイコ』をパロった夫婦の話等はその際たるところでしょうか。人によっては「○っ○りさんかよ〜」何て批判も出そうですけどね。
小野真弓のタレントレポーター役はいかにも「いるいる!」って感じで可愛いかったですよ。取り敢えず演技力はさておいて(笑)
(2007年9月19日テアトル新宿)
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