私がクマにキレた理由(わけ)のレビュー・感想・評価
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スカーレットが良い雰囲気
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高校を出たスカーレットは誤解がきっかけでナニーになる。
子供は懐いたが、超リッチな家庭だけに数々の問題を抱えていた。
とにかくルールが厳しく、ナニーは休みも取れず恋愛も禁止。
なのに自分らは好き放題で父親は浮気、母親も息子を放置。
我慢できず辞めようとしていた矢先、恋愛しているのがバレてクビに。
ナニーを監視する「ナニーカメラ」の存在を確信し、探すスカーレット。
それは熊のぬいぐるみの目に仕込まれていた。
そのカメラにブチ切れて、息子を寂しがらせるんじゃねーと言った。
オバはんは目が覚めて離婚し、息子との距離を縮めるよう努力する。
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どんな邦題やねんと思いながら見てみた。
なるほど、そういうことやったのね。スカーレットがええ感じやった。
しかし金持ちの浮世離れっぷりはすごい。
刺さる人には刺さる。ロマコメではない。
むしろ何で売れなかったのかわからんのだけど、もしやジャケ写やポスターがロマコメっぽいせいで、本来こういう作品を見るはずだった層を逃したのでは…?
宣伝動画もちらっと見たけど、そちらも何故かロマコメっぽい編集で、正直自分も鑑賞前は「また恋愛か…」と消極的な気持ちだったんですが、「スカーレット・ヨハンソン作品を遡って見てみよう週間」を(心の中で)開催していた時にGyao!で無料配信されていたので、つまらなかったら途中退場しようと軽い気持ちで見ました。結果、今めちゃくちゃお気に入り。
原題は"The Nanny Diaries"(子守の日記)。
以前もスカーレット・ヨハンソン週間を(心の中で)開催していた時、Gyao!でちょうど『それでも恋するバルセロナ(恋愛)』と『タロットカード殺人事件(ミステリー)』を配信しており、無料だしと両方見てみたんですが、どちらも同じ監督にも関わらず恋愛ものの方はもうつまんなくてつまんなくて。必死に我慢しましたが、バルセロナに着く前に白旗。
スカーレット主演でも恋愛ものだとこんなに見ていられないのか…と愕然とし、本作も躊躇していたのですが、序盤で「おっこれは…」と思い鑑賞。
これは…恋愛じゃねえぞ!!!!!<●><●>カッ!!!!
あらすじ:
主人公のアニーは人類学を学ぶ大学生。卒業を前に将来のことを母と話すアニーだったが、人類学者になる夢を持つアニーに対し、母親は優秀な娘には一流になれ、自分で稼げば夫に隷属することなく自分で自分の人生を選択できると説得する。学者なんて生活していけないと言われ自信をなくしたアニーは、結局一流企業の面接に行くが、「貴方はどんな人?」という簡単なはずの質問に答えることができず、ショックで逃げ帰る。帰り道、事故に巻き込まれそうになった少年グレイヤーを助けたことで、その母親ミセスXから子守を頼まれ、将来の道を決めるまでのバイトにと軽い気持ちで子守を引き受ける。ところが金持ちで成功者、完璧なはずの超一流家庭にいたのは、愛情もなく非常識で最低の家族だった。家庭の問題を理解していくにつれ、徐々にグレイヤーやミセスXに情を移していくアニーは…
2007年の作品なんですが、いやぁ、内容が凄いよ…(語彙力どうした?)
もちろん今もう2022年ですから、もう現実の子守の実情もそこそこ変わったとは思います。でも、子守がどうとか関係なく、大事なのはアニーの精神が等身大の我々の象徴として描かれていること。コメディテイストではありますが、アニーはただの空想のキャラクターではなくリアルな「私」であり、「『自分』ってなに?」「『生きる』ってなに?」という疑問を考えることすらしなくなる、大人になる直前のリアルな不安や苦悩を見事に描いている。
ほとんどの人が一度は考えるような、日常の小さなこと、当たり前すぎて失っても気付かないようなこと、でも失ったことに気付いたらショックで打ちのめされるようなこと…が本作の中で小さな鍵として随所に散らばっています。
まず、アニーは母子家庭で、恐らく夫が育児を理由に、妻に夢を追うことをやめるよう強要したであろう母親の話から始まります。そして、夢を奪われた母親が、今度は娘の夢を奪おうとします。こちらは「自分と違い優秀な娘にお金に困らない安定した生活を」という親心ですが、アニーの夢は学者になること。とはいえぼんやり思い描いている程度のもので、自信のないアニーは結局母に従い「一流」になる一歩を踏み出します。
そして、面接で投げかけられた「貴方はどんな人?」という質問。人類学者になるとハッキリ決断していれば、恐らくアニーはすぐ答えられたのでしょう。でも、周りに反対され、あるいは期待されない環境で、自分の望みに向かって真っすぐ進める人間がどれくらいいるでしょうか。それ以前に、大人になる前に自分の望みを見つけられる人がどれだけいるのでしょう。
親からは一流企業で稼ぐことを押し付けられ、自分にはその能力がある。でも本当は大学院に進学して研究者になりたい。でも片親でお金がないし、反対されているし、大学院には行けても先があるかはわからない。押し付けられた道の方が、未来が見えている。
親の期待に応えるため、あるいは社会通念上それが普通だから。他人の価値観で道を選んだアニーは自分を見失い、「貴方はどんな人?」の質問に、何も答えられない。
家を出た直後のアニーのはしゃぎっぷりを見れば、どれだけ抑圧されていたかがわかります。もちろんアニーは母の気持ちも理解しているからこそ、深く悩む。やはり子供は若いうちに親元を離れるべきなんだろうなとしみじみ。機を逃すとそのままズルズルとなってしまう家庭が多いようで、日本でもこの辺は変わらないな。
美術的な観点から見ても、作中でグレイヤーと連れ立って行く自然史博物館の展示物と全く同じように、作中に出てくる人物紹介が展示風に出てくるのが面白い。
また、アニーが公園で女性達に次々と名刺を渡されるシーンも、一瞬なのに皆よくよく見たら服がおしゃれ。これのためにお勧めとは流石に言わないが、ファッションに関心のある人にはちょいちょい楽しめるかも(もう流行りではないだろうけど、出てくるのは割とコンサバスタイルばかり)。
赤い傘の演出なんかも、メリー・ポピンズを意識したのか、なかなかおしゃれ。
本作は『ティファニーで子育てを』というベストセラー小説が原作ですが、ストーリーだけでなく、映像的にもセンスが光ってます。でも人気なかったのか、本作の監督や撮影担当はWikiページすらない…残念すぎる。もう監督やってないのかな。
コメディを装いつつ結構シビアな内容で凄く良かったのに。何かがもう少しズレていたら、ウディ・アレン監督の成功作品みたいになりそうな雰囲気も感じました。
本作では、ミセスX(ラストで急に名前出てくるけど)とか、ハーバードのイケメン(ラストで急に名前出てくるけど)とか、よく出てくる人達が全員名なし。アニーが金持ち家族やその周辺達の「観察者」でいるために、わざとそうしている。
友人のリネットはほとんど出てこないけど良い味出してたな。ハーバードのイケメンことヘイデンは、単純にウザい奴なんだけど(笑)、根気があって良い奴ではあって、アニーが家族にあまりにものめり込み過ぎると「そこから出た方が良い」と助言する。
スカーレット・ヨハンソン主演だから、演技は折り紙付き。若い頃からこんなに演技力あったんだなあ。『アベンジャーズ』のキャプテン・アメリカ役で日本でも一気に知名度を上げたクリス・エヴァンスがヘイデン役で共演。
クリスは若い頃、モテモテ・イケメン・チャラ男みたいな役ばかりだったそうで、それが板についてしまったのか、元がそうなのか、「ハーバードの」という割に賢そうには見えない(急に悪口)。
本人は高卒で俳優業を始めたため、大学に行ってないことに引け目があるらしく、時折「僕は大学行ってないから」と自虐的に話してます。大学行ってないのに大学生役って、結構難しいのでは。大学生特有の雰囲気ってあるよなーと思うんですが。
ちなみにこの頃、まだあまり演技が定着していないのか、これより前に出演しているアクション映画では迫真の演技を見せたにも関わらず、本作ではあまり見栄えの良い演技ではないです(急に悪口)。大暴れ系の方が好きなのかも。
ただ、それでいて主役級を任される理由は何となくわかる。本人は「演技を評価してほしいのにモロ『顔で受かりました』な役どころは不満」というようなことを(自分で「イケメンだから選ばれた」って言ってるようなもんだから凄く遠回しに)言ってたけど、華があるのは確か。
どぎついオーラの俳優がゴロゴロいるハリウッドにあっては埋もれるだろうけど、やんわりと柔らかい光を放つようなある種の華はあって、強烈に目を引く尖った魅力というより、「作品になじむ」あたたかさがある。
ただ演技が微妙、印象に残らないって意見も凄くわかる。魅力だけで長くはもたないし、「尖った魅力」の人が傍にいたら搔き消されちゃうんだろうし。
本作では大人しいただのイケメン役で、良い立ち位置ではあるものの、別に恋人でなくてもいいパッとしない役でもあり、本人も気乗りしなかったのかも。
ところで、金持ちの世話をするナニーに重要な条件は「白人」「恋人なし」「大卒」だそう。で、そのナレーションの直後にメイドとして黒人女性が出てくる。雇い主の金持ちは自覚なしに高慢で差別的。当然、その子供が通う学校には有色人種がほとんどいない。
なかなか時代を感じるところもあって、勉強になる(現代は変わってる…と思いたい)。
アニーが子守仲間と話していて「子守なんて楽で楽しい仕事かと…」と口を滑らせると、黒人の子守仲間が急に真顔になり、「私は病気の親と子供を養うために故郷を離れてここに来た。私が他人の子の世話してる間、私の子は母親を知らずに成長してる」と厳しく言われてしまう。
アニーは「金持ちの家に住めるなんて!」くらいの気持ちだったが、子守は金持ちの世話をするためにその家にいるだけで、当然そこには埋められない歴然とした差があるという事実を突きつけられる。
何故か子育てをしたこともないのに「ガキの世話なんかチョロい」と思い込んでいる人には、グサグサ刺さるかも。
育児は子供と一緒に遊んでれば良いわけでも、餌をやれば勝手に育つわけでもない。子供の異変を敏感に察知し、病気や大怪我から守り、金のやりくりも教え、社会で生きる知恵や教養も教えなければならない。悩みがあれば一緒に考え、将来少しでも幸せに生きられるよう子供の性格や能力に合わせ、また時代の流れも読みながら、教育も変えていかなければならない。育児は人の命を預かること。「子供って可愛い~」程度ではやっていけない。
程々に子供好きな人の方が、実は育児をナメてたりするのかも。育児経験もなく「子供は皆可愛くて天使で…」なんて言う人は今時いないだろうが、10年くらい前は割といた。そんな言葉よりは本作の子供の方が現実に近いはず。
子供が親を信頼、尊敬するのは親だからではなく、親が信頼、尊敬に値する行動をしたから。信頼に値しないのに親を信頼しろ、尊敬しろと押し付けるのは、子供にとっても親にとってもろくなことにならない。
育児とは別に。
アニーがヘイデンに、仕事が辞められないのはストックホルム症候群ではないかと言われるシーンがある。そして、人類学者が原住民の社会研究のため原住民に紛れて生活していると、そのうちのめり込み過ぎて「原住民化」することを思い出したアニーは、自分も原住民化していたことを自覚する。
『「観察者」でいるつもりが、いつの間にか自分の人生の「傍観者」になっていた』という言葉には、ハッとさせられる人も多いのでは。
コメディの皮を被りつつ、忙しさにかまけて自分の人生について考えなくなっている人達の脳をチクチクと攻撃してくる、意外とアグレッシブな作品。
思春期以降なら、どの年代にもお勧め。
私を発見すること
軽いお話に見えて考えさせられる作品
自分が何者か分からない
転職中の私には刺さりました
このタイミングで観れてよかった
自分の世界を理解するためには
未知の世界に身を沈めるべきだ
これ本当にそうだと思います
知らない世界に追い詰められた時こそ
自分の真の姿が見える
そこで客観的に自分を発見できる
自分が何者か分かるとその後の人生は
ブレることなく進むと思います
作品としても良かったです
グレイシーは親からの愛に飢えていて
アニーはその穴埋めはできないし
優しく見守ることしかできない
アニーとグレイシーはお別れはした代わりに
本当に欲しかった親の愛をグレイシーは手に入れて
本当の意味でグレイシーの将来が明るくなったと思います
アニーも自分という人間を知り
自分の中で何が大切なのか知った夏
グレイシーを生涯忘れることはないだろうし
グレイシーも素敵な人生を予感を感じさせる
ママとの瓶食いラスト
一緒にいなくともお互いの幸せを祈れる
この上ないハッピーエンド
すごくいい終わり方、最高!
テンポ良い
題名からなんでだろうと思いながら見た。
雇い主のセレブ……誰が最低かと言えばお父さんだろう。初登場場面では、めっちゃ可愛がる良い父親……?!なんじゃそりゃってなりました。
最後スッキリしました。あんな旦那ポイですよ。
学生に見てほしい。
面白かった!もっとコメディかと思っていたけれどちゃんと中身があった。
子供が出てくる分、少し笑っちゃうこともあるけれど、ナニーと子どもとの関係性がよくわかった。そして、難しいものだなぁと思った。だって、お母さんじゃなくて、ナニーの方が良い!って簡単に言っちゃうんだもんね、お子さんは。どのくらいこの家庭に首を突っ込むか、ナニーって大変すぎると思った。グレイヤーとアニーが遊んでるところ、秘密ね!ってしてるところ、みんな可愛かった。癒しだった。その分、バイバイの時はもう悲しすぎる。よく、車から出なかったなぁとおもった!また、階級差の話では、アニーとハーバード。
また、アニーのお母さんが言うこと一つ一つが、心に染みた。今、学生だからこそそーだ。この映画は大学生が見るべき。将来どう進んで行こうか悩んでる人にとっては、とても活用できるはず。みんな、ハッピーエンドだったから、見終わっても心残りなくよかった〜!
この物語の主人公は....
ミセスXではないだろうか。
でも視点はアニー。
アニーも大変だと思うけれど
ミセスXはもっと大変。
やらかしてる。
だから
アニーのカタルシスより
ミセスXのカタルシスのが強い
でも、物語はアニーを追う。
準主役級の壁なのに。
なんかその違和感に
最後の方で気付き、膝をたたいた。
ミセスXが主人公であれば、
もっとラストは感動できたかもと....
この映画
最初と最後が大変お洒落の構造
これが一番の肝になっちゃっているのが残念。
ミセスXが主人公なら
ブルージャスミンみたいで、もっと好みかも
などと思った。
イロハのイでしょう
変種のブラックコメディ、所謂セレブと呼ばれる連中の人格や素行を極端に歪曲して描き、火のないところに煙をたてて消火して見せるお話?。いかにも”あるある”との思わせぶりな演出でアンチセレブの共感や受けを狙ったのだろうか、特権階級に隷属することの苦悩の歴史は形を変え現代にも根付いていると社会派ドラマを気取ったのであろうか、真意が量り兼ねる不愉快な映画だった。こんな人としてイロハのイのようなことをわざわざ映画にして描くとは情けない、キレたのはアニーだけじゃありません、かくいう私もキレました。
Who actually does it? ナニーの日記
1人で勝手にやってる「スカヨハ強化月間」の第二回は「私がクマにキレた理由」です。もっとコメディ寄りかと思ってたら意外と青春ドラマの方に比重が置いてありましたね。博物館の展示のように色んな地域の人を見せるやり方が面白かったです。
本作は主人公アニーが悩み、成長したりブチ切れたりする物語なので、スカヨハがずっと出突っ張りなのが良かったですね。そして意外と出演者が豪華!後々キャプテン・アメリカになるクリス・エヴァンス。やっぱりキャップとブラック・ウィドウは付き合ってたんや!ローラ・リニーは美人なのですが、ああいう感じの役似合いますね。お?友人役で歌手のアリシア・キーズが出てる!
やはりナニーを題材にした作品なので「メリー・ポピンズ」ネタがチョイチョイ挟まれるのが「メリー・ポピンズ」好きな自分としては嬉しい所でした。「チムチムチェリー」が流れたり、傘で空を飛ぶイメージがあったり、スーパーカリフラジリスティックイクスピアリドーシャスがあったり。メリー・ポピンズってアメリカ文化に根付いているんですね。
そういえばミスターX役のポール・ジアマッティ。「メリー・ポピンズ」の制作秘話を描いた作品「ウォルト・ディズニーの約束」にも出てましたね。あちらとは随分役柄が違いますが、こんな所にもメリー・ポピンズ繋がり!
The Nanny Diaries
初めの人類学的な視点から見たマンハッタンセレブについての見解を、博物館みたいに紹介してるシーンはアイデアがあって面白い!
シングルマザーにしっかり育てられて、成績優秀、将来への期待は母娘共々たっぷり感じていた、、、はずが、就活に失敗。あるきっかけからマンハッタンセレブのベビーシッターになることに。自分を見つめ直して、そしたら辞めるわ!って超前向き&どこか軽視ぎみなアニー。
Mrs.Xは想像以上に滅茶苦茶やってました。(笑)グレイヤーがとってもかわいそうだけど、とってもかわいい。アニーと仲良くなってきて、2人の秘密を作るところとか超かわいい!
夫婦の問題、親子の問題、そしてアニー自身の問題。すべてがきれいに収められていて、最後にクマにキレるシーンは気持ちがスカッとした!'純粋な愛情を受けられる時期は長くは続かない'ってセリフが染みました!
その後が少し描かれている点も◎いい映画でした!
論文テイストで繰り広げられる客観的観察が面白い
シンプルなストーリーでスカッとした。
映画のタイトルThe nanny diaries が日本の訳では 私がクマにキレた理由(わけ)となっているのが、また面白い。
ネタバレしそうでしない感じ。
以下、印象的なセリフ。
楽そうに見える道ほど地雷ばかりなのよ
人類学者は研究対象の社会に同化してしまうことがある 原住民化という現象だ そうなった場合は研究対象から身を引くこと
自分の世界を理解するためには 未知の世界に身を沈めるべきだ
ナニーで一夏を過ごしたことで わたしはアニーを知った ハドソン川を超えただけで 私といえ驚くべき発見ができた
The Nanny Diaries
主人公アニーは優秀で大学を卒業。
就活で面接に行くが自分のことを答えられなかった。
そして自分がやりたい事は何だろうと、ひょんなことからナニーの仕事を始めることになった。
自分と向き合いながらも成長していき、ラストは少し切なく、でもさっぱりとしている。
悪くないです。
The Nanny Diaries
夜中にテレビでやっていて偶然初めから観れた映画♪こういうのすっごく好み♡主人公Annie役でナニーとして働くScarlett Johanssonが物語の最後、自分達の子どもを全く気にもかけずに慈善活動やらスパにいそしむ親に本音をぶつけるジーンは本当にスッキリしました!!それに彼女が恋に落ちるChris Evans演じるハーバードの彼Haydenのかっこのいいこと!!彼も親に関心を抱いてもらえず入れ替わり立ち替わりやってくるナニーに世話をされた青年で、そんな境遇ながらも心優しい男性として描かれてたのが、Grayerの成長した行く末にみえたからホッとした。就活前にもう一回観ようと思います。
「ナニー・・」「なあに?」
映画「私がクマにキレた理由」
(シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プルチーニ監督)から。
「あなたは、どんな人物ですか?」という
引っ掛け問題でもない問いに、答えられなかったことに、
自信を無くしかけていたいた矢先、主人公・アニーは、
ちょっとしたことから、ナニー(子守役)をすることになる。
「主人公・アニーが、ナニー(子守役)に。」
英語では、この「ナニーはアニー」が面白かったけれど、
日本語では、たぶん、こちらの方が、断然面白かった。
翻訳者が意識していたら、ファイプレーだな、と思う。
「ナニー・・」「なあに?」
たぶん、英語では、全然面白くないだろうな。(汗)
ついでに、作品で知った、ナニー(子守役)3種類を記したい。
・昼は仕事、夜は母親業の女性に対して、
「夫婦の時間」を提供し、報酬をいただくタイプ。
・昼夜、母親業の女性に「癒しの時間」を提供し、
息抜きをさせることで報酬をいただくタイプ。
・ 仕事も母親業もしない女性に対して、週7日24時間、
彼女の時間を提供して報酬をいただくタイプ。
いろいろな子守役が必要なんだなぁ、女性には。
子供が大人にキレる理由。
冒頭から登場する、アメリカ自然史博物館の
ジオラマ風人物描写が妙に面白くて笑えてしまった。
もともとスカヨハが演じている大学生(だった)は
頭が良く、そこそこの機転は利くし、文才もありそうだ。
ただ就職面接で「アナタはどんな人?」と聞かれて
固まってしまい^^;偶然のセレブとの出逢いでナニーに…。
って、いかにもなさそうな話だ(爆)
実際の経験談をまとめた原作に基づいて描かれた本作、
うわ~っ♪なセレブ家族の生活実態が垣間見れるけど、
どこをとってもまるで幸せ感がゼロなのがリアルで面白い。
これは多分、セレブだろうが、貧乏だろうが、子育てを
放棄している全ての親に通じているメッセージなんだろな。
放棄とは言わずとも、頭がイタイ場面も多々あった…^^;
(でも実際に子育てをしないと分からないことも多いのだ)
P・ジアマッティとR・リニーの高圧的な夫婦はお見事!で
たかがナニーの彼女を鼻であしらい、人間扱いしていない。
彼女の母が娘にヘルプを切り出されて訪れた際にも、
「母親?それがなによ」という態度のローラには仰天した!
ただ、しばらく観ていくと…なぜ彼女がそこまで情緒不安定
だったかが見えてくる…。やはり夫婦関係のもつれなのだ。
金で愛は買えない、の常套句をセレブ夫婦に演じさせて、
ホラ、こんなだからお子さんがこうなるんですよ?と見せる。
確かに夫婦が上手くいってないと、子供はああなるものだ。
あぁぁ~ホント目と耳が痛い作品^^;
題名通り、スカヨハが監視クマに向かって吠えまくるラスト、
ここで語られている内容も、どれも当たり前のことばかり。
当たっているだけに何も言えなかったセレブなお母さんは、
すごすごとその場を退散。
しばらくのちに彼女も心機一転を図ったことが伝わる。。。
この辺りはジ~ンとくる。ローラの演技はこれまた見事で、
あのクソババァ^^;が家族愛に目覚めるのが素晴らしかった。
で、まぁ、、これで良いんですけども、チト思ったこと。
せっかく改心したのに、もう彼女はこの家族と関わらないのね。
子供の様子でも見に行くのかなと思ったけど、それも無かった。
まぁ、ナニーってのも仕事なんだから、辞めたらもう関係ない
んだろうけど^^;若い女の子だけあって、さすがにドライだな…と。
(母親の立場で観てしまうと)子育てについて、じゃあ貴方も
実際に経験してみなさいよ~?と思う場面も多いのだけど、
第三者の意見が適切なアドバイスとなることを痛感できる良作。
(その昔たくさんの助言を頂きました。感謝しておりますm(__)m)
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