劇場公開日 2007年8月4日

「衝撃だった」水になった村 fuhgetsuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5衝撃だった

2019年9月29日
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岐阜県民として、腐敗した行政の圧力によって強行された徳山ダムは、長良川河口堰に並ぶ屈辱。
映画では、そうした感情的な描写がひとつもない。
ただ淡々と、そこに暮らすおじいおばあの質素で美しい、自然と共生した縄文さながらの豊かな暮らしが映し出される。
それだから余計に、水になっていく村を見るのが辛いし、運命的なものとあきらめて受け入れざるを得ない、力強い人間の生き様を見せてもらい、悲しいだけではない物語として、生きる知恵や勇気をもらいました。

fuhgetsu