「泳げなくなったイルカはイルカじゃない」ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ たーちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
泳げなくなったイルカはイルカじゃない
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獣医として沖縄の美ら海水族館に赴任した植村一也(松山ケンイチ)の成長物語。獣医として赴任したはずが、基本的にはイルカの飼育を任されて、不満をもっていました。
するとイルカの事が分からずに診察などは出来ないという館長の福原(山崎努)の方針という事で餌やりなどを行っていきます。
そんな時イルカの中でもビックマザーと呼ばれているフジの尾びれに壊死が見つかります。そのままだと死んでしまうという事になり、壊死した部分の削除をする事になります。
フジは命を取りとめたものの、尾びれを喪失した事によって、泳ぐ事も出来ずにただ浮かぶだけになっています。そこで植村は人工で尾びれを作る事によって、フジを再び泳ぐようにしようとします。イルカを長年飼育している比嘉剛(池内博之)はそんな事はフジは望んでいないと言います。果たしてフジは再びジャンプなどの芸を出来るようになるのでしょうか。
基本的にはイルカを通じての成長物語になっているので、こんな構成なのかと思いますが、植村個人の成長とするならばもっと東京での生活。どんな思いで獣医を目指し、どんな流れで沖縄に行ったのか。東京で付き合っていた恋人青山陽子(西山茉希)との関係やどんな付き合いをしていて、どんな感じで沖縄に旅立って行ったのかなどのベースの部分があった方が、良かったと思います。
それよりも何よりも玉城ミチル役は高畑充希さんだったのですね。ずっと少年だと思っていて、母親から送られてきた荷物の中にワンピースがあったので女の子だと気が付いたほどです。
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