劇場公開日 2006年11月11日

「最初は「デブいぬベンジー」じゃないのか?と思っていたのですが、ストーリーが進むにつれ、愛くるしさ全開となりました。」ラブいぬベンジー はじめての冒険 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0最初は「デブいぬベンジー」じゃないのか?と思っていたのですが、ストーリーが進むにつれ、愛くるしさ全開となりました。

2021年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 初代のベンジーからは30年も経ってしまったこのシリーズ。21世紀に復活させたのはベンジー映画ならこの人と言われるほどのジョー・キャンプ監督。今回の話は、映画監督がベンジー映画を撮るためにベンジー役の犬を探しているという設定です。

 人間の主人公コルビー少年は、胡散臭いブリーダーの父親の下で家庭内暴力、虐待されるという悲惨な生活を送っています。とてもペットショップとは思えぬずさんな管理。日本においても放置し餓死させた繁殖業者が告発されたり、管理不行き届きのドッグパークの事件などと、かなり話題になっているネタでもあります。そんな父親がある売れ筋の繁殖犬が雑種の子供を産んだことに腹を立てて、毛色の違うチビ(のちのベンジー)を捨ててしまうことから始まります。

 ベロンチョ(シャギー)という捨て犬も加わって、動物保護管理局の人たちと追いかけっこ。この保護管理局のおとぼけコンビがまた面白いのです。よゐこが吹替えを担当しているのですが、彼らの関西弁が冴えていました。ドジっぷりは『ホーム・アローン』の泥棒コンビみたいだったけど、彼らの会話全てがまるでクーポンマガジンのCMのような雰囲気で笑わせてくれるのです。

 ベンジーの母犬は多産が原因で病気になってしまうのですが、このあたりから涙腺がやばくなって、どうしても自分の家の犬が死んだことを思い出してしまいました。子宮に膿がたまるという病気も、あきらめたように横たわってる姿も同じで、つい重ねて見てしまう。母を思う子の気持ちは人間も犬も同じ。そして、父親の傲慢さからチビを守るために、迷った末にコルビー少年から出た台詞などは涙を流さずにはいられません・・・いい話だ・・・

 フィンチおじいさん(声:永井一郎)がベロンチョの里親になるところも素敵でした。犬が自分の友達に里親を紹介するんですから、人間の知恵を遥かに超えています。

【2006年11月映画館にて】

kossy
ぷにゃぷにゃさんのコメント
2021年8月3日

ほーんとに可愛かったですー。
親にベンジーTシャツ買ってもらうくらい好きでした。
見たかったら配信に加入しないといけませんね。
犬部!も見られれば見たいなー。
林遣都くん、フライングゲット!

ぷにゃぷにゃ
kossyさんのコメント
2021年8月3日

ぷにゃぷにゃさん、ベンジーは可愛かったですよね~
さすがに30年経ったら、ちまたの社会問題なども取り入れないと映画として面白くなくなってきているようです。
『犬部!』にもしっかり受け継がれてますね。

kossy
ぷにゃぷにゃさんのコメント
2021年8月3日

ベンジーに続編があったことを、今初めて知りました。
小学生の頃、熱中したのを思い出しました。
ありがとうございます。

ぷにゃぷにゃ