劇場公開日 2006年10月28日

「とても長い1回表。しかも野球をやっている」木更津キャッツアイ ワールドシリーズ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0とても長い1回表。しかも野球をやっている

2019年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 実は、勧められているのに未だTVシリーズを見たことがないので、ロクなことは言えません。前作の劇場版はちょっとついていけなかったのですが、今回はストーリーがしっかりしているような気がしました。「それを作れば彼が来る」という『フィールド・オブ・ドリームス』をオマージュしたような前振りもあり、ぶっさんも死んでしまっている設定によって、残された仲間たちがそれぞれの道を歩み始めるというマトモな展開となっていたのです。笑いの部分は韓国版「キャッツ」のTVドラマと小日向文世がメインとなってしまった感もあり、映画館は若干静かだったような。

 バンビとゾンビ。ぶっさんと釜山。ロシアより愛をこめたヘルスとぶっさんは二度死ぬ。微妙なコントラストがドタバタであっても唐突すぎず軽快に展開し、それほどのスペシャルゲストも登場しないコメディだったので落ち着いて楽しめたといったところ。やっぱり「普通」がいいんですよね。TV版を知らないためにオジーってこんなに野球が上手かったんだと驚かされもしました。際立ったゲストといえば栗山千明。自衛隊の鬼教官という役どころでしたが、こういったキャラは彼女にぴったりです。

 宮藤官九郎の脚本も落ち着きを見せ、泣かせどころも上手く作ってありました。意外とUSAゾンビに泣かされたり・・・

kossy