アントブリーのレビュー・感想・評価
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蟻を見習う必要が有りそうだったし、実際学んだ
体が大きい者が小さい者を支配している主人公の住む世界(子供達の世界)と、大きな生き物と小さな生き物(人間と虫)の関係を重ね、支配からの卒業の仕方を描いている。
圧倒的に強い敵を相手にする時は、団体で協力体制をとって戦えば倒せるというメッセージが有るように感じた。
世界はフラクタルという話も思い出した。また、虫から人間は実際に色々なことを学んでいるが、虫が人から学んでいるかはわかりかねる。今作もピーナッツと呼ばれる主人公ルーカスは、蟻の世界で蟻として認められてローカイという名前を手に入れる。もし、蟻が大きくなって人間界に来たら、人は蟻を人として認めて名前を与えるだろうか、我々人類は今作の蟻を見習う必要が有りそうだ。
こども心で普通に不思議な物語を楽しむことも出来るし、大人なら自分の現実の世界に当てはめることも出来ると思う。
多様性と団結は両立可能であり、目的さえ一致すれば自分を愛するように他人を愛するという理想的な世界の実現も夢ではない、かもしれない。
排泄物も美味しかったり栄養になったり(例えば蜂蜜)、あるいは肥やしになったり、微生物が活躍し分解して土になる。
自然の摂理、自然の法則は完璧である。
色々考えさせられる作品。
迫力満点の映像なので、大画面でアトラクション感覚で視聴すると楽しさ倍増。
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