シュガー&スパイス 風味絶佳のレビュー・感想・評価
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女性から共感出来る内容になっています。
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小説を映画化した時によく言われるのが、長編の映画化の場合ストーリーの起伏は激しく面白いのに映画は平板な出来になる事が多い反面に、短編の映画化の方が主題がストレートなので傑作になりやいすい…と。
勿論全てがそうなるとは限らないのですが。
『シュガー&スパイス〜風味絶佳〜』は山田詠美の短編を映画化した作品です。ほぼ原作通りにストーリーは進んで行くが、原作に無い人物・事柄も描いてあり、それらのエピソードを広げて原作を超える作品に仕上げています。
原作を読んだ時に乃里子とゆうキャラクターには共感出来無かったのですが、この脚色はそこをしっかりと把握しているので観た観客の多くが納得出来る様に、2人の男性の愛の形に揺れ動く女性として共感出来る様に描かれているのが成功した要因になっていますね。
映画が始まると暫くは笑えないドタバタコメディが続いて少し心配になったり、夏木マリ演じるパワフルなお婆さんは原作通りですがどことなく某アニメのキャラクターが抜けていない様なセリフ回しで違和感が多少ありますが、これが後半になって効いて来ます。
重要な要素になる《ある景色》は綺麗だし、沢尻エリカも凄く綺麗に映っていて若干違うキャラクターにしたのは大正解だったと思います。
(2006年9月16日TOHOシネマズ錦糸町No.5スクリーン)
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