「私たちこのままじゃ悔しいの、何とかしてよ」バックダンサーズ! shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
私たちこのままじゃ悔しいの、何とかしてよ
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映画「バックダンサーズ!」(永山耕三監督)から。
平山あやさん、hiroさん、ソニンさん、サエコさん主演で贈る
青春ダンス・ムービーには違いないが、
私がメモしたのは、彼女たちが夢と現実の狭間でもがいている姿。
「あたし、悔しい」「あたしも悔しい。本当に悔しい」
「茶野、悔しいの。私たちこのままじゃ悔しいの、何とかしてよ」
それまでが一所懸命じゃなかったとは言わないが、
この台詞を叫んでいる時「このままで終わりたくない」という
強いエネルギーみたいなものが、画面を通して伝わってきた。
今の若者は、すぐ諦めてしまったり、逆ギレしたり、
最後には投げ出してしまう、そんなイメージがあったが、
この台詞を口にした後から、彼女たちの顔つきが変わった気がする。
最近「悔しい」という台詞(音)を耳にしたことがなかったから、
とても新鮮に聴こえたのは事実である。
やはり人間の欲望を、とことん突き進めるのは、
自分の思うようにならない「悔しい」という感情なのかもしれないな。
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