劇場公開日 2006年7月15日

「ちゃんとした大阪弁しゃべりぃや!などと台詞の下手さに腹を立ててしまった序盤でしたが、終わってみると満足してた・・・」ラブ★コン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ちゃんとした大阪弁しゃべりぃや!などと台詞の下手さに腹を立ててしまった序盤でしたが、終わってみると満足してた・・・

2021年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 序盤では、ネタはいいけど下手な漫才師がやってるようなカップルにツッコミを入れたくてしょうがなかったのですが、ストーリーが進むうちに純情だった学生時代を思い出し、ほのぼの感溢れるラブコメに涙腺まで刺激されました。

 脚本は鈴木おさむ氏。聞いたこともない人だったが、森三中の大島美幸と結婚している放送作家らしい。お笑いの世界が好きらしく、オール阪神・巨人が登場したり、南海キャンディーズも出演していたりする。また、日本映画の脇役ファンの方にも納得の豪華脇役陣。ヅラネタオンリーの温水洋一、カラオケ映像で登場するバンド海坊主の寺島進、真の脇役森下能幸、極めつけはハードゲイ・アニキを演ずる田中要次だ!

 ストーリーは別冊マーガレットのコミックが原作なので、昔ながらの純情な少女漫画パターンかもしれない。長身女性とちび男の漫才向きコンビが徐々に恋心を抱いて、告白しても冗談にされてしまうといった内容。関西芸人を目指してもいいような性格の二人なのですが、「キュン死ムービー」とか「胸キュンはじめました」とかいったキャッチコピー通りに乙女チックな展開へと変化する過程も微笑ましかったです。

 告白のすれ違いも膠着状態になった頃、副担任にマイティー(谷原章介)が登場します。やっぱり歯は光ってました。そういえばポップな色彩の映像も『嫌われ松子の一生』と似ているかもしれません。「よろしクィ~~ん」といった決め台詞と取り巻きのチアリーダーが何ともアメリカンテイストなラブコメでした。

【2006年7月映画館にて】

kossy