「ウォルター・ヒルの原点」サザン・コンフォート/ブラボー小隊 恐怖の脱出 散歩男さんの映画レビュー(感想・評価)
ウォルター・ヒルの原点
1981年製作。ウォルターヒル監督作品。
まず設定。1973年ルイジアナの州兵たちの話。州兵というのがまず聞き慣れない。南部の湿地帯が舞台。ここに『ケイジャン』というフランス系カナダ人の子孫が住んでいる。この説明がほとんどされずに話が進むのでちょっと混乱する。(鑑賞後にググった。そしてケイジャンから文句は上がらなかったのかが気になった)
湿地帯で起こった事件から小隊がドンドンと深みに嵌っていく。ライ・クーダーの音楽と沼地のバシャバシャという音が粘っこく耳に纏わりつく。一人一人と脱落していく定番の展開だが閉ざされた世界の描写が上手い。
終盤の楽しげな音楽を使ったサスペンスフルな場面も見事(豚の解体とのカットバック!)
最後のシーンも含めて抑制の効いたいい塩梅に仕上がっております。地味ですが。1時間40分という長さも好みでした。
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