「無名の秀作」異国の出来事 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
無名の秀作
ワイルダー先生の作品の中では埋もれてしまっているようですが、ディートリヒ先輩出演のなかなかの佳作です。
米国から終戦直後のベルリンへやってきた女政治家が米国駐留軍の風紀の査察を開始する、といえばシリアスな社会派を想像しますが、どちらかというと軽くコメディタッチでサラリと撮った印象です。
深夜の告白、失われた週末のシリアス路線とご存じ怒涛の喜劇路線の中間に位置する作品で、若干ロマンスサイドに偏重した傾向はあるものの相変わらずの軽妙な語り口でオススメの一品です。
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