ロジャー&ミーのレビュー・感想・評価
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マイケル・ムーアの最高傑作
本作は映画監督としてのマイケル・ムーアの最高傑作だろう。まさに体当たりの取材攻勢で、企業人の無様な姿をさらけ出す。最近の作品では、あまり無茶をできなくなっているが、この時は本当にノリノリである。
GMの株主総会のシーンは出色。街の荒廃の原因となった大量リストラの質問を社長にぶつけるべく、株主になり、総会で株主代表質問しようとマイクの前に立った矢先に総会が打ち切られるという、コントのようなシーンを本当に撮ってみせた。
かつてGMの工場街として栄えたフリントが、海外への工場移転で閉鎖され、街は荒廃してゆく。トランプの登場はそういう人々にとって救いになりうると見えるのは、ある種当然であることがこの映画を観るとよくわかる。トランプの言う「MAKE AMERICA GREAR AGAIN」がなぜこうした街の人々の心に響くのかを理解するのに、本作はうってつけの作品だろう。
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