「白眉は中盤の日曜日の田舎ピクニック」ラヴィ・ド・ボエーム あしたさんの映画レビュー(感想・評価)
白眉は中盤の日曜日の田舎ピクニック
金も仕事もない中年男たちが不味そうにタバコを吸い酒を飲みこだわりのない食事をして女たちに捨てられてクダを巻く、そんないつものアキ・カウリスマキ作品なのですが、その中でもこの多幸感!という中盤のトリプルデートの田舎ピクニックが素晴らしい。
女たちは貧乏に弱いから服を買ってピクニックに連れて行こう、って最悪で最高の思考回路で実行されて、それが確かに素晴らしく楽しそうっていう最高のシーンでした。
白黒の映画ですが、締まった画面がバキっと決まっていてまた良かったです。
捨てられた犬のような目をした男の表情、なぜそれにしたという3輪の車、道端で摘む花、爆発するパンクロック。
これはいいですよ。
コメントする