夜と霧のレビュー・感想・評価
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第二次大戦終結からおよそ10年。 ポーランドにあるアウシュヴィッツ...
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第二次大戦終結からおよそ10年。
ポーランドにあるアウシュヴィッツ強制収容所は、いまは静かな廃墟と化しているが、かつてはナチスによるユダヤ人ホロコーストが行われていた場所。
現在のアウシュヴィッツをカラー・フィルムで撮影し、ホロコーストの様子は当時のモノクロ写真や映像で綴られていきます。
ミシェル・ブーケによる淡々としたナレーションは、時折、ホロコースト当時の凄まじさに対する静かな怒りが感じられます。
(ナレーション台本は、詩人ジャン・ケイロルによる)
ハンス・アイスラーによる華麗ともいえる音楽は、ジョルジュ・ドルリュー指揮で流麗に奏でられます。
カラー部分、特に収容所の外観だけ見るとある種のノスタルジーさえ感じるかもしれません。
が、挿入されるモノクロの映像は凄まじい。
大量の死体、それを処理するブルドーザーなどは、恐ろしさを超えて、心の中が空虚になってしまいます。
ナチスの狂気は、廃墟と化し、無くなってしまったか。
どうも、そうでないような気がしない今日なのだが・・・・
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