「"Modern Love"」汚れた血 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
"Modern Love"
≪WE MEET LEOS CARAX!≫
フィルム・ノワールの世界観で進む物語に意外な展開と思いながらの序盤、描かれるのはアレックスの進展しない恋物語、カメラに追い抜かれながらも全力疾走するアレックス、そこで流れるデヴィッド・ボウイの『Modern Love』でのテンションは持続されずに『フランシス・ハ』での使い方とはまるで違うレオス・カラックスの厄介さ!?
若い頃のジュリエット・ビノシュの可愛さに驚かされながらも、ジュリー・デルピーの引けを取らない可愛さにまた驚かされ、追いかける恋と追わせる恋の狭間にいるようなアレックスの愛嬌があるようで無いような表情や態度に、若かりしドニ・ラヴァンには二人のミューズに増して可愛さが垣間見れる。
アレックスの実らない恋愛三部作、相手に死を、自分に死を、やっと実った愛情は強引すぎて死よりもバッドエンドな危うさを、ピエールもアレックスと変わらない、全てがバッドエンドなのに清々しい、全て全部がレオス・カラックスとしての分身である恋愛体質??
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