「目まぐるしい台湾うらぶれて少し温かい日本」ミレニアム・マンボ redir2さんの映画レビュー(感想・評価)
目まぐるしい台湾うらぶれて少し温かい日本
ミレニアム。
意識したことなかったけど、この映画をうつるミレニアムは、躍動する台湾鬱屈していてもパワー、欲望感じる台湾
。台湾にルーツある日本の兄弟DJ 台湾のクラブではキラキラな感じでおばあちゃんのいる夕張ではなんとも純心な少年のようでおばあちゃんはミレニアムも関係なく台湾から戦時中に日本に来たのだろうか、日本で長い我が人生を夕張の雪景色の中ですごす。なんか古い映画の看板、夕張の映画の街のアーチ、ここでは電子音のダンスミュージックもならない、なんだか時が止まったような静けさと温もり。ガオさんがヤクザ同士の問題ほとぼりをさますため東京にきて新宿の安宿にビッキーを呼び寄せる、。宿のフロントの女性の辿々しいが優しく温かい話し方ガタガタと電車が走る宿の窓からの風景は台北の喧騒、欲求不満気味中持て余すエネルギーとはまるで反対のなんだがうら寂しい感じ、これもミレニアム、、だったんだな。日本のミレニアムはたしかにそんなキラキラした希望もなかったのかも。台湾シーンはミレニアムにかける期待と虚しさ、空元気。ハオはダメなやつだけど、徴兵回避のためのドラッグ、減量。台湾の抱えてるものはミレニアム間近でも私らの知り得ないおもくるしい時の流れを感じる。
ビッキーがひたすら美しく流れるたばこのけむりのようにさまよう表情。
夕張は監督撮りたかったのかな。おばあちゃんや雪のシーンや古い日本映画の看板や。
素晴らしい映像、音、俳優たち、小道具美術。個人的な私的な物語にならないところがさすが侯監督、ということか。
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