「内省的なようで、オフビート」まわり道 山の手ロックさんの映画レビュー(感想・評価)
内省的なようで、オフビート
ヴェンダースのロードムービー三部作の二作目。初見。
ゲーテの教養小説を、ペーター・ハントケが現代(当時は西ドイツ)を舞台に翻案したものとのこと。
「孤独」をテーマに、主人公の独白、旅先で出会った人たちとの会話、創作詩など、テキストが連なるが、正直ピンとはこない。
内省的なようで、オフビートな感じは面白い。猫のような眼つきのナスターシャ・キンスキーはいきなり逆立ちするし。ハンナ・シグラの連絡先はどうしてわかったの?
冒頭のヘリコプター、トロッグスのレコード(おなじみキンクスもチラッと写ってたね)、窓ガラスの流れは好き。車窓からの風景をオーバーラップさせるところも美しい。映像と音楽は良かった。
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