「意外と大規模」ブラックアウト Minaさんの映画レビュー(感想・評価)
意外と大規模
異常気象のクリスマス・イヴ。気温は30℃にもなり、クリスマスどころの騒ぎではないが、アメリカ人はそれでも休暇となればお祭り騒ぎだ。マンションが舞台なのだが、住民のほとんどが外出して不在にしており、残った住民に怪物が襲いかかるという内容だ。その時点でB級丸出しだが、意外と規模の大きい作品だった。
ロサンゼルス全体を襲った地震と停電(ブラックアウト)の後、マンション内部に怪物が現れるのだが、直接的にどう関係しているかは描かれず、ただその場に居合わせた住民らで怪物と対峙する流れだ。展開は「エイリアン」を彷彿とさせるが、もちろん遠く及ばないのは知ってのこと。
時折首チョンパや腸飛び出し等のスプラッタ表現がある為観る人を選ぶが、それなりに良く作り込まれた作品だった。行方知れずの子供を探す夫婦等、人間関係もそれなりに分かりやすくまとめられている。だが、マンションの管理人が怪物にやられたシーンも無く、ある時点から綺麗さっぱり居なくなったのが非常に気になる。その他何点か惜しいシーンがあったが、それが気になって仕方なかった。常時マンション内部に留まる為、行動範囲が狭い故に絵代わりせず、多少ダレるシーンも何か所かあるものの、壮大な風呂敷を広げたラスト含めて好みの作品だった。自身のDVDコレクションに入れてもいいかと思ったが、まさかのAmazonで供給無し。。。残念である。
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