フェリックスとローラのレビュー・感想・評価
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【”君を信じているローラ。”ミステリアスな美しきローラを演じたシャルロット・ゲンズブールが魅力的な作品。】
■移動遊園地を経営する孤独な男・フェリックス(フィリップ・トレトン)は、過去を隠す謎めいた女性・ローラ(シャルロット・ゲンズブール)に請われ、通園地に雇い徐々に惹かれていく。
2人はフェリックスが一人住むトレーラーで愛を育むが、ある日ローラが突然失踪する。
彼女を見つけ出したフェリックスに、ローラは自分を追っている男を殺してほしいと頼む。
◆感想
・冒頭、フェリックスが、バーで歌う歌手(アラン・バシュング)を銃で撃つシーンから始まり、それが虚構である事が分かって行く。
・ローラは過去を語らず、ローラという名も本当の名ではないと告げる。アイシャドウが印象的な謎めいた女性をシャルロット・ゲンズブールが魅力的に演じている。
■彼女がCD「魅少女シャルトッロ」をリリースした頃からのファンとしては、この人は最初は母親のジェーン・バーキンに似ていたが、年を重ねるうちに徐々に、セルジュ・ゲンズブールに似て来たと思う。
本人は、どう思っているのかなあ。
初ルコント体験
素敵な映画です
フランスの小作名人にして巨匠のパトリス・ルコントの作品。主演にはかつてのフランス国民的アイドルで、ジェーン・バーキンの娘、シャルロット・ゲンズブール。
内容は、移動遊園地を営む男と、そこで出会った女とのラブ・ストーリー。女には秘密があり、でもそれを明かそうとしない。内容はこれだけ。あとはフランス映画ならではの凡庸なストーリーをそれでも凡庸にさせない展開とかけひきのうまさ。そして、ルコントの深い人間観が観るものをひきつける。
最後の会話で終わるシーンが素晴らしく、そこで見せるシャルロットの笑顔はほんと素敵です。この時期からルコントの作風は陽性になり、見てて心の栄養になる作品が多くなった。いつかDVDを買いたい。
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