「毛を逆なでされるような感覚」ファーゴ こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
毛を逆なでされるような感覚
非常に後味の悪い映画である。
コーエン兄弟はこういうの多いな。
残酷描写ももちろんだが
人物の思惑と反してほんとうに!
坂を転がり落ちていく展開が
下手なホラーよりも怖い。
常に体中の毛を逆なでされているような。
半音ずれてる不協和音を聞かされてるような。
不安、悪趣味なユーモアにつつまれてる空気が流れていて
居心地が悪くってしかたない。
逆にこれほどまでの空気を作り出す才能というのはすごいと思う。
パトリシア・ハイスミスの小説を映像でみているような気分になります。
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