「コミカル色を抑え、サスペンスフルなハードアクションに振った大ヒット作品の続編」ビバリーヒルズ・コップ2 Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
コミカル色を抑え、サスペンスフルなハードアクションに振った大ヒット作品の続編
1987年の初公開時に劇場で観て以来、何度か観てきましたが、何度観ても面白い、スカッと爽快の快作です
「トップガン」のトニー・スコット監督を迎え、オレンジがかった空の色など独特の重厚な映像とテンポのいいストーリー展開が派手なアクションと相まって終始見応えのある作品に仕上がっています
そして名プロデューサーのドン・シンプソン&ジェリー・ブラッカイマーさんが世界を席巻したミュージック映画というムーブメントは依然として健在
ボブ・シーガーさんのスピード感あふれるオープニングナンバー「シェイクダウン」に始まり今作も数々のアーティスト達による新曲のダンサンブルナンバーに彩られ、エンドタイトルで流れるジェームズ・イングラムさんの「ベター・ウェイ」は爽やかで清々しい後味を残してくれます
ストーリーは字幕版観る人にとってはもうちょっとシンプルでわかり易い作りだといいのにと思いました、ビジュアルにこだわった作品でもあるので字幕で内容を理解するのに気を取られ作品自体をしっかり楽しめない気がしました
最後にキャスティングですが、エディ・マーフィーさんは相変わらずのマシンガントークで破天荒なアクセル・フォーリーを演じ楽しかったですが、それ以上に本作での見どころはやっぱりヴィランの愛人を演じたブリジット・ニールセンさんでしょう
シルベスター・スタローンさんの元妻で有名な「ロッキー4(1985)」「コブラ(1986)」「クリード 炎の宿敵(2019)」に出演し強烈な印象を残したデンマークのモデルさんです
メチャクチャ美人でモデルだけあって長身でスタイル抜群、そんなビジュアルからヴィランがすごく似合っててカッコよすぎ、特にオープニングの宝石強奪シークエンスからのブリジットさんの登場は何度観ても痺れまくり、この序盤だけでも観る価値の高いスタイリッシュなアクション・コメディの傑作だと思います