非常線の女のレビュー・感想・評価
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見どころが多い
タイピストの時子は、おとなしそうな見かけながらギャングの襄二の情婦だった。今度は、社長の息子をカモにするつもり。そんな時、襄二にあこがれる宏が仲間に加わる。しかし宏の姉和子は、襄二に弟を戻してほしいと懇願。襄二は、そんな和子に惹かれ、時子は。 1933年の無声映画。映像はリマスターできれいになり、字幕部分は中井貴一と竹下景子が声を入れた新音声版を鑑賞。固定カメラと家族映画という印象の小津監督が、カメラは動いてハードボイルドな作品を作っていたとは知りませんでした。原案のゼームス槇も監督自身。田中絹代は、まったくイメージにそぐわない役を好演していました。昭和初期の豊かだった日本の風景もいいです。
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