緋色の街 スカーレット・ストリート
1945年製作/102分/アメリカ
原題または英題:Scarlet Street
スタッフ・キャスト
- 監督
- フリッツ・ラング
- 製作
- フリッツ・ラング
- ウォルター・ウェンジャー
- 脚本
- ダドリー・ニコルズ
- 撮影
- ミルトン・クラスナー
- 音楽
- ハンス・J・サルター
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1945年製作/102分/アメリカ
原題または英題:Scarlet Street
暴漢(ジョニー)から女性(キティ)を助けてさほど時間が経っていないのに、キティが家賃も払えなくて困っているという話を主人公のクリスにしたり、キティの家に何度もジョニーが居合わせるなど、不自然に思って当然なシーンがしばしばある。だが、クリスはその違和感に気づかなかった。冴えない人生を送ってきた彼は、わざと違和感に気づかないフリをしていたのかもしれない。キティは本当に自分を愛しているのだと思いたかったのだろう。
今の妻とも孤独に耐えられず結婚し、失敗したと言っているように、今回の事件の根本的な原因も、人生に対して感じる空虚さが引き起こしている点で共通している。彼に必要なのは自分の人生を充実させようとする姿勢なんじゃないだろうか。
昔の映画にしてはテンポよく進むストーリーで、途中の急展開もあり面白い映画だった。