パララックス・ビュー
劇場公開日:1975年6月14日
解説・あらすじ
次期大統領候補が暗殺され、単独犯とされた犯人が墜落死した。それから三年後、女友達の死をきっかけに新聞記者が調査をすると、進歩派を憎むプア・ホワイトをテロに仕立て上げる暗殺者養成所の存在が浮かび上がる。社会派として名高いパクラ監督の政治サスペンス。
1974年製作/103分/アメリカ
原題または英題:The Parallax View
配給:CIC
劇場公開日:1975年6月14日
劇場公開日:1975年6月14日
次期大統領候補が暗殺され、単独犯とされた犯人が墜落死した。それから三年後、女友達の死をきっかけに新聞記者が調査をすると、進歩派を憎むプア・ホワイトをテロに仕立て上げる暗殺者養成所の存在が浮かび上がる。社会派として名高いパクラ監督の政治サスペンス。
1974年製作/103分/アメリカ
原題または英題:The Parallax View
配給:CIC
劇場公開日:1975年6月14日
アカデミー賞にひとつもノミネートされなかった傑作映画50本
2015年2月23日米大統領選間近、米タイム誌が選ぶ「政治映画のベスト15」
2012年9月30日米国シアトル。
大統領候補の上院議員が暗殺される。
調査委員会は狂信的愛国者の単独犯行であるとして決着をつける。
それから3年。
事件現場(の少し離れた所)に居合わせた記者ジョー・フラディ(ウォーレン・ベイティ)のもとに元恋人が現れ、「現場にいた目撃者が次々と死んでいる。次は自分の順番かも」と告げる。
果たして、彼女は数日後に死んでしまう。
これを契機に真相を探ろうとし、連続死亡事件の背後に「パララックス社」という存在を知ったジョーは、「パララックス社」への潜入を図るが・・・
というサスペンス・スリラー。
あらすじだけ書き出せば、派手なアクション映画にでもなりそうな題材だが、脚本・演出とも引き算。
見せない、説明しない。
特に画面づくりは、引きが多く、スペクタクルからは遠い。
が、引き算であるがゆえにゾクゾクとしたスリラーとなっている。
特に、中盤ほか、台詞なしで進める部分などは、説明過多の現代作品では見られない凄さ。
映画のちょうど真ん中、主人公が組織に入り込み、二次試験と称されて洗脳を受ける映像は、モンタージュだけでイメージを変容させる凄みを感じましたし、その洗脳を掻い潜って、次期大統領候補を暗殺すべく航空機爆破テロを阻止する部分などは、ヒッチコックをお手本としている感じです。
陰影の濃い画づくり、奥行き、上下に分かれたように見える構図など、撮影監督ゴードン・ウィリスのベスト作品の1本でしょう。
苦い結末も含めて時代性を感じる映画であり、エンターテイメント性には乏しいが、「傑作」と呼びたい映画でした。
政治家の暗殺や、暗殺現場の目撃者を暗殺して回る集団に潜入する記者の話であった。非常にリアルで渋い語り口で、ワクワクしたのだが、結局謎は解明せず、集団の全貌も見えないままあっさり終わり、すっきりしなかった。
例えば、記者の上司など、そこまで殺すか?と思い白けるところもあった。
70年代の建築物がやたらとかっこよかった。ダムで、放水する中、暗殺集団の一員である保安官と溺れそうになって戦うところは面白かった。
若いウォーレン・ビーティーがかっこよかった。