「暗渾蛋なオルグ行為なのかなぁ?」日本の夜と霧 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
暗渾蛋なオルグ行為なのかなぁ?
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破防法は1952年に施行された。その良し悪しはともかく。
元になったのは1950年のアメリカのマッカラン法である。
1960年の闘争運動の時は、それが問題視されている。そして、闘争後の闘争の主旨は10年後の書き換えの時に移る。
だから、闘争中の1968年に新宿騒乱がある。正に破防法を意識した騒乱だったと僕は記憶している。
それが良くわかる演出にはなっている。
また、1960年の安保闘争は団塊の世代の仕業ではない。団塊の世代がその主役になるのは、1970年の事である。
まぁ、こう言った運動の履歴を今更振り返ると、
コミュニストであれ、キャピタリズムであれ、日本はアイデンティティを失い、脱亜入欧であったと感じる。その終焉が三島由紀夫氏の事件だったのかなぁ。
この映画の時期、反スターリン主義は当たり前で、この闘争にスターリン主義を取り入れたセクトがあって、それが現在までこの運動を狂乱期に変えてしまっている。大変に残念である。
トロッキズムとボルシェビキのしのぎ合いなんて冷静に考えれば、安保と全く関係ないのにね。つまり、闘争をオルグではなく、権力闘争と考えているから駄目なんだ。
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