「男爵婦人の 天国と地獄」夏の嵐 jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
男爵婦人の 天国と地獄
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年増の男爵婦人が 敵の中尉(色男)に騙されて 味方の軍資金まで与えてしまう という恋の話で、
オペラそのもの (原題は官能)
オーストリア占領下におけるイタリアでの反対運動が背景だが、男爵婦人の語りにより 恋が主眼となっている
貫禄の男爵婦人(ヴァリ)に対して 色男(グレンジャー) の嫌らしさ満開で、その手練手管を我々にも知らしめてくれる
グレンジャーは ただの色男ではないことを証明したし、そのキャリアで最高の役柄だろう
大柄なヴァリは衣装映えがし 数々のドレスにも その立ち振舞いにも うっとりだが、最後の場面で ドレスの裾を翻しながら 暗い道をさ迷い、咆哮する姿には 胸が痛む
(個人的には あの数々のドレスのスカート部分の贅沢な質、量感にも、やられる!)
恋の話が総てだが、俳優の演技、衣装、装飾、脚本、撮影、音楽… みな 上手くいった映画ではないかと思う
男爵婦人の天国と地獄を 贅沢に味わってしまった… そんな不思議
お手伝いの人も豪華!
フランチェスコ・ロージー(監督助手)
フランコ・ゼフィレッリ(監督助手)
テネシー・ウィリアムズ(台本協力)
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