劇場公開日 1990年8月18日

「ホウ・シャオシェンの少女青春映画」ナイルの娘 バラージさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 ホウ・シャオシェンの少女青春映画

2025年11月16日
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鑑賞方法:映画館

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ホウ・シャオシェン監督が自伝的4部作と近現代史3部作の間に撮った作品で、劇場公開時に観た。同監督の『風櫃(フンクイ)の少年』と2本立てだった記憶。タイトルにもなっている劇中に登場する日本の漫画『ナイルの娘』は細川智栄子の『王家の紋章』のことだそうだが、作中のイラストは台湾の漫画家の麥仁杰(マイ・レンチエ)のものが用いられているとのこと。

レコード会社の出資でアイドル歌手のヤン・リン(楊林)を主演に起用した作品とのことで、公開当時から評価はあまり高くなく、ホウ・シャオシェン自身も出来には満足していないらしいが、僕は結構好きな映画だった。少女を主人公とした作風は『好男好女』以降のホウ・シャオシェン映画につながる。祖父役のリー・ティエンルーもいい味を出していた。

バラージ
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