ドラッグストア・カウボーイのレビュー・感想・評価
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ドラッグを巡る映画
ガス・ヴァン・サント監督の本邦初公開作品で、公開時(1980年)から気になっていたが、こんなドラッグ映画だとは思わなかった。
冒頭シーンからは「なんかデ・パルマ監督『カリートの道』っぽい構成かな?」と思ったりしたが、序盤のヤク中ドラマから「お~、これがずっと続いたらキツいな…」という感じ。
ただ、4人組のヤク中毒の若者たちのエピソードが描かれつつ、マット・ディロンが途中から更生しようとする展開に救われた感じがした。
ラリったマット・ディロンの頭をよぎる映像、サツにパクられたことを考える彼の頭にオーバーラップする映像などは斬新だったかも…。
4人組のうち2人の女性を演じたケリー・リンチとヘザー・グラハムは綺麗・可愛い。
当時観ていたら印象が変わっていたかも知れない気がした映画だった。
今の自分には合わなかった。
帽子のジンクス
ドラッグにまみれて犯罪を繰り返すボブ(マット・ディロン)。犬の話と帽子の話は悪運も招くと信じている。ドライで利口なボブがそんなことに拘ってるなんておかしいよね。
なかなかカッコいい映画でした。会話がヴィヴィッドで初期作ながらガス・ヴァン・サント監督らしさが出てた。
ヘザー・グラハム(10代だ!)が可愛い。
【”まだ、命はある。助かりたい・・。”ガス・ヴァン・サント監督が描く麻薬撲滅キャンペーン映画。自らの人生を自ら閉じては絶対にいけない・・。】
ー 新たな薬を手に入れるため、ドラッグストアを次々と襲撃するボブ(マット・ディロン)とその仲間たち。
犯罪のスリル、静脈を走り抜ける急激な高揚感と快感さえあれば満足だった。
だが、仲間の1人でまだ10代のナディーンはある日、ベッドの上に帽子を置いてはいけないという、ボブのジンクスを破り、奪ったディローディドのオーヴァードーズにより、亡くなる。
◆感想
・ドラッグの定義は様々であるが、依存症になるかどうかも一つの基準で有ろう。
という事は、アルコールや、煙草、ギャンブルもドラッグと言う位置づけになる。
・適量であれば、酒などは一時的な多幸感に包まれるが、酒に呑まれてしまうと、悲惨な事になる事は、酒飲みであれば、誰もが知っている事である。
・麻薬は、遥昔、大麻を数度外国で吸った事がある。バッドトリップには陥らなかったが、あれ以来二度と口にしていない。
LSDや、ヘロイン、エクスタシーなどもあったが、流石に摂取するのは止めた記憶がある。
<今作は、ガス・ヴァン・サント監督が、薬物の快感に酔う若者たちの姿をスタイリッシュに、そして恐ろしいまでにリアルに描写する。
そして、ナディーンの死がきっかけで、自らの意思でメタドン治療をし、薬物と手を切ろうとしたボブを襲った悲劇。
ガス・ヴァン・サント監督が、蔓延する薬物、ジャンキーになり人生を自ら終える若者達に大切なメッセージを発した作品である。>
"Israelites"
自分にとってダラスとラスティ・ジェームズは不良の象徴であり、そんな役柄に匹敵するM・ディロンが帰って来た!!
着こなすスタイルも抜群で、起こるエピソードのシュールさにG・V・サントのセンス炸裂な映像のLOOKと、一人だけマジ過ぎるサプライズなW・S・バロウズの貫禄ある存在感にシビれる。
薬の怖さやジャンキーの下降する人生など、徹底的に描いている訳では無いが、全体的に悲観的にはならない、ラストを踏まえても先の人生、明るい未来とは言わないが、普通に生活して行く様が見える。
とにかく格好良いM・ディロンが見れるだけで、それだけで満足。
そして、Ska/rocksteadyをチョイスしたG・V・サントに"Desmond Dekker"最高!!
ジェームス・ディーン似の若きマット・ディロン
・若者四人組で薬局で薬を盗んではドラッグに溺れる日々、次第に関係に亀裂が生じてボスは足を洗おうとするが‥
・オーバードーズによる死、警察との関係、離脱プログラム、昔の仲間からの暴力などそれっぽいエピソードがのっぺりと並べるだけで特に響くものはなかった
・テーマ的にどうしても「トレインスポッティング」と比べて見劣りしてしまった
ガス・ヴァン・サント監督の手腕を堪能できる
ガス・ヴァン・サント監督作品が好きなので鑑賞。今までドラッグ映画をたくさん見てきたが一味違った作品だった。
薬中の若者4人組とその周り人々の人間関係を描いた作品で一種の青春映画である。
これといってストーリーに特筆すべき点は無いが、マット・ディロンの演技や監督による演出によってスタイリッシュな映画になっている。オープニングの字幕と一緒にピアノの音楽が流れるシーンは個人的に好きだった。レクイエムフォードリー厶のような重さは無く、軽い気持ちで見れる作品であった。
アオハル
これは青春の映画です。映像がソリッドでとってもクール。「永遠の僕たち」はすごく気持ち悪かったけどこれはいいね、ガスバンサント監督!
「アウトサイダー」でも、「ランブルフィッシュ」でもそうだけど、マットディロンには和風っぽい格好良さがある。強くてプライド高いんだけど、人情派で割とすぐシュンとする。これは愛されるよな〜
「トレインスポッティング」
バロウズとマット・ディロン
昔マット・ディロンのファンだったので、リアルタイムで鑑賞していましたが、30年ぶりに再鑑賞しました。ガスの作品の中で一番好きだし(あるいは、マイ・プライベート・アイダホか)一番かっこいいと思います。とにかくマット・ディロンがイケメンすぎ。後年何であまりパッとしなくなったのでしょう?あと、バロウズが出演しているのも音楽もセンス良し。カート・コバーンとか、何かとジャンキーが話題になる時代、ジャンキーをかっこよく撮っていた時代の作品だとも思います。
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