劇場公開日 1994年11月12日

トリコロール 赤の愛のレビュー・感想・評価

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4.0赤はあたたかい色

2023年6月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

順番からいったら青、白、赤の順に観た方がいいのだろうが、逆から観てしまった。なので、フェリーの事故の生存者が、なんか意味ありげなことに気づいていても、何のことやら、とここだけ残念。でも、映画そのものは単体でも理解できるし、良かった。静かで美しく哲学的だった。あと、子犬かわいい。 BS松竹東急の放送を鑑賞。

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ぷにゃぷにゃ

5.0三部作完結

2023年5月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公(イレーヌ・ジャコブ)はモデル、ある時犬をひいてしまい、首輪の住所に届けるのだが、飼い主(ジャン=ルイ・トランティニャン)はもういらないという。 仕方なく引き取って育てていたが、逃げ出してしまい、あとを追いかけると結局、前の飼い主のところへ。 この男、元判事で今は電話の盗聴を趣味にしていた。 毅然とした主人公に、前の飼い主は・・・。 イレーヌ・ジャコブの品のある美しさは素晴らしいが、ジャン=ルイ・トランティニャンにはまいってしまった。 最後にサービスショットがある。

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いやよセブン

4.0【「博愛」をテーマにした作品。ラストのシーンは前2作の主人公、今作のヴァランティーヌとオーギュストの姿も映されている。 クシシュトフ・キェシロフスキ監督の遺したメッセージを感じる作品。】

2022年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 今作のラストシーンは現況下で起きた信じ難き知床半島での安全配慮義務違反(私見であるが、過失致死事故ではなく、殺人事件である。)の事故を想起させるため、作品の印象のみ簡潔に記す事にする。   尚、鑑賞理由はトリコロール三部作の「青の愛」「白の愛」を鑑賞してきた事と、「二人のベロニカ」でヤラレタ、イレーネ・ジャコブを見るためである。- ■女子大生でモデルのヴァランティーヌ(イレーネ・ジャコブ)は、自動車でイヌをひいてしまったことから飼い主の元判事・ジョゼフと出会う。  彼は過去の判事としての判断によるトラウマがもとで、隣人の電話を盗聴することを趣味としていた。  そんな彼の生活態度を窘めるヴァランティーヌと偏屈なジョゼフとは、少しずつ互いに心を開いていき…。 ◆感想  ・ヴァランティーヌの善性溢れた行為と、隣人の電話の盗聴が生き甲斐だ、と語るジョゼフとの初対面時の対比が印象的だ。  ・並行して描かれる、法を学ぶオーギュストの姿。だが、彼の恋人は、彼を裏切り他の男と寝ており、その姿を見たオーギュストは、激しく落ち込む。  ・ジョゼフが厭世的になった要因も、オーギュストと同じであった。  ・そして、ジョゼフはヴァランティーヌとの交流を重ねる中で、”哀れだ”と言われ、自らの盗聴行為を自ら密告し、裁判を受ける事に・・。 <ラストのドーヴァー海峡のシーンは知床の人災が起こったばかりであるので、簡潔に記すが、助かった人の中には、「青の愛」の主人公、「白の愛」の主人公がいる。  そして、今作のヴァランティーヌとオーギュストの姿も・・。  クシシュトフ・キェシロフスキ監督が遺したメッセージは確かに、伝わったと思った作品である。>

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NOBU