「企業再建の物語としても観れる面白さ」飛べ!フェニックス あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
企業再建の物語としても観れる面白さ
なかなかに面白いので、テレビの映画番組の常連作品としても有名
一種の密室劇となって、それぞれの登場人物の個性のぶつかりあいが見所となる
改めて観ると成る程、ロバート・アルドリッチ監督が好きそうな個性的な俳優ばかり
ジェームズスチュワートの老パイロットの演技はさすが
またその相方役のルー航法士役のリチャード・アッテンボローが好演している
終盤の急造飛行機のエンジンがかかり、砂漠を滑走し出すシーンは手に汗を握り、飛び立った時のカタルシスはものすごいものがある
本作は飛行機物のジャンルとして扱われることが多いが、実は企業再建物語として観れば、誰しも身近に感じられる物語になっている
そこが本作が何度もテレビ放映される程愛される秘密だろう
機長は倒産寸前の会社の老害社長
航法士は人柄はいいが仕事はいまいちな専務
大尉はイケイケドンドンだけの営業担当常務
軍曹はその無能部下
飛行機技師はくそ生意気な転職してきたばかりの若手経理課長で大胆なリストラを提案する
そんな具合に見て行けば身近に感じる事ばかりで誰しも感情移入できるのだ
フェニックス、不死鳥
そのものズバリのタイトルだが、この文脈で観ればこのネミーングがさらに深みが出るのだ
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