「YohjiYamamoto」都市とモードのビデオノート mamagamasakoさんの映画レビュー(感想・評価)
YohjiYamamoto
「僕の人生は偉大な母のものなのです」
という衝撃的な言葉
自分の人生にあまり執着していないのか?
パリコレを圧巻したデザイナーとは
思えないほど「私が」感がない
つい、マルタン・マルジェラを想起する
マルタン・マルジェラもお祖母さんの側でお裁縫を見て覚えた
町の仕立て屋さんだったお母さんの側で育って、洋服の仕立てを備に見て修行なさった氏は
偉大なの女性の為に
「お役に立てますでしょうか」
というスタンスで仕事をしているそうだ
衣服は友達であり家族であり
必要なアイテムであり
消費されるものではなく一生物なのだ
そういう哲学から
洋服は着やすさが最優先で
デザインは左右非対称が飽きない
私も20代後半から30代はY'sの洋服ばかり着ていたからその着やすさは充分実感してるし、長持ちしている
先日は30年前のコートを出してスチームをかけたら
まったく劣化していなかった
堂々と美術館で催されたパフォーマンスライブに着て行った
娘もY'sの服は全部もらう、と言っていて
本当に譲れるお宝を持っていて良かったな、と思っている
そして、ヴィム・ヴェンダースの撮り方
小さなカメラで再生しながら撮影したり?
アート感ぷんぷん
なにを撮っても味があるな〜
と言っても数々の他の名作から比べたら
簡単なドキュメントだったけどね
ヴィムヴェンダース×山本耀司
まさかの組み合わせ♡
ふたりの語り…これは貴重
冒頭ヴィムヴェンダースは
デジタル作品はコピーも本物もややこしいと
終始ぶつぶつ考えながら呟き
Yohjiは日本語と英語で呟く
ファッションとアート、考えを整理させられる
*先日、クリスチャンマークレーはヴォーグのインタビューにアートは今やファッションより商業的だと、ファッションの方が真面目に取り組んでる、みたいな発言してたなー