「替え玉映画の金字塔」デーヴ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
替え玉映画の金字塔
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アメリカの大統領ほど国民はおろか全世界に顔を知られている人物はいないでしょう、セキュリティ上の影武者なら可能でもマスコミの前や議会まで堂々と露出して騙しとおせる訳はないのですが、その普通の思考を逆手にとってハラハラさせるテンションになります、善行やほのぼのシーンを添えることで観客の大半は上手くいきますようにと祈ってしまいます、デーブには悪意や魂胆はなく成り行きなので不思議と罪悪感は抱かせません、やはりゲイリー・ロスの本の上手さでしょう。コメディと言うと下品なジョークやオーバー・アクションで笑いをとろうとするB級映画が散見されますが本作は馬鹿騒ぎは封じて、脇役も大真面目です、特にシークレットサービスのヴィング・ラムズがいいですね、セリフは少ないですが輝るものがありました。
デーブが車屋の宣伝で大統領の物まねをするシーンで大きな豚が出てきました、これはベイブでデーブとのダジャレなのか?考えすぎでしょうね・・。警官に咎められて夫妻で唄うアニーのトゥモローも良かったです、「奥さんはいまいち」という警官の一言は笑えました。
いやはや、こういう上質なライト・コメディはいいですね、替え玉映画の金字塔でしょう。
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